第七章 自由と身分
肯定的な評価の中で、取り戻すことができそうなのは次のような評価である。
○日本の下層階級は、世界の何れの国のものよりも大きな個人的自由を享有している。そうして彼等の權利は驚くばかり尊重せられている
○江戸には現に二つの社会が存在、一つは武装した特権階級、もう一つは、武器は取り上げられ前者に屈服させられているが、自由から選られる利益をすべて受けている
○専制主義は名目で、義務を遂行する日本人たちは、完全に自由であり独立的である
○食べ物にこと欠くほどの貧乏人は存在しない。上級者と下級者との間の関係は丁寧で温和であり、それを見れば、一般に満足と信頼が行きわたっている
