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明治十九年出版 高島易断 現代語訳(一部掲載)

2026年6月11日

三爻辞
まさに乾の徳が人の道を高く貫き心は謙遜している。「君子終(しゆう)日(じつ)乾(けん)乾(けん)し、夕べに惕(てき)若(じやく)」の象(かたち)である。しかし、占辞は「厲(あやう)けれども、咎(とが)无(な)し」とある。どうしてかと言うと九は陽の性質で三は陽の位であり、上下乾が重なり、(九三が九四を)承けるのも、(九三が九二に)乗っているのも剛が剛を承けて乗っている。だが、位は中を得ておらず、内卦と外卦の交わる処に居る。それゆえ、未だに恐れおののくことを免れていない。しかし、素直に徳を発揮して対処している。自らよく「乾(けん)乾(けん)惕(てき)若(じやく)(やるべきことをやって反省している)」だから、危険は伴うけれども咎を免れるのである。
三爻と四爻は人の位である。乾為天の三爻と四爻は六十四卦中における人の道の始めである。それゆえ、三爻と四爻の爻辞には「龍」とは言わずに三爻は君子と言う。「君子自(じ)彊(きよう)して息(や)まず」とあるが、九三は乾乾の君子である。いずれも人の役に立つために成就するという意味である。文言伝の三爻と四爻の文章で詳しく解説を加えている。それゆえ、三爻は凶運が多く、四爻は懼(おそ)れることが多い。

象辞
反復することは「往来道を離れず」と言うのと同じである。それゆえ、乾乾二字の意義を解釈している。

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