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十一月八日 土曜日 三十三.天山遯☰☶九三
三時半に起床。
今日もマロンちゃんとみかんちゃんとわたしが政治について占筮する。
マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。
本日は「高市政権によって北朝鮮による拉致問題は解決に向かっていくか」を占筮したところが出た。天山遯☰☶九三
ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。
マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。
○遯(とん)は亨(とお)る。小は貞(ただ)しきに利(よろ)し。
遯(とん)は陰(小(しよう)人(じん)・衰運・悪)の勢いがだんだん盛んになって、最早その勢いを抑制することができない時。陽(盛運・善)の君子(立派な人)は隠(いん)遁(とん)して道を全うするしかない。今は大きな事業に取り組んではならない。小さな事業に取り組む場合は、正しい道(道德)を固く守れば(小人の害悪に影響されなければ)、事をうまく運ぶことができる。
マロンだニャン。天山遯☰☶は「陰(小(しよう)人(じん)・衰運・悪)の勢いがだんだん盛んになって、最早その勢いを抑制することができない時」だから、拉致問題を解決することは高市政権といえども、かなり難しいということだニャン。卦辞・彖辞には「今は大きな事業に取り組んではならない。小さな事業に取り組む場合は、正しい道を固く守れば(小人の害悪に影響されなければ)、事をうまく運ぶことができる」とあるので、これまで全く動かなかった拉致問題を突破する糸口なら見えてきそうだニャン。
みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
○象に曰く、天の下に山有るは遯なり。君子以て小人を遠ざけ、惡(にく)まずして嚴(げん)にす。
乾(天)の下に艮(山)が有るのが遯の形。立派な人はこの(下から見ると山の頂上は天のように見えるが、山頂に登ると天は遙(はる)か彼(か)方(なた)に遠ざかる)形に見習って、小人を悪(にく)まずして自らを律し(人の道=道德を全うし)て、その威厳によって小人を自然と遠ざける(近づけない)のである。
☆君子が退いて小人が進む。理性が後退して非道に陥り衰運に向かう。君子が見事に隠遁する。今は報われなくてもやがて時を得る。進んで事を為してはならない時である。
みかんだニャン。大象伝には「君子は小人を悪(にく)まずして自らを律し(人の道=道德を全うし)て、その威厳によって小人を自然と遠ざける(近づけない)」とある。「君子」とは高市総理、「小人」とは金国家主席のことだニャン。高市総理は人間力で金国家主席を圧倒して萎縮させ、将来の拉致問題解決に向けた端緒を掴むべきだニャン。高島嘉右衛門の占断には「君子が見事に隠遁する。今は報われなくてもやがて時を得る」とある。高市総理は圧倒的な人間力を金国家主席に見せつけて威圧してから、背を向けることにより金国家主席をこちらに惹きつけることができるかもしれないニャン。
わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
※第三段階の「小さな物語」小人とは適当な距離を置いて接する
○九三。遯(とん)を繋(つな)ぐ。疾(やまい)有り。厲(あやう)し。臣(しん)妾(しよう)を畜(やしな)えば吉(きつ)。
貴方は一緒に隠遁すべき上九に見向かれないので、六二の小人に後ろ髪を引かれる。小人(陰爻)から遁れ去るべき時なのに遁れ去れないのは病気に罹ったようなものだが、其(そ)の位(くらい)に恋(れん)々(れん)とする己の心を後ろ髪を引かれると称して誤魔化している。実に危ない状況に置かれている。小人に後ろ髪を引かれるような恩情で下男下女を相手にしつつ、近づけることなく、遠ざけることなく、適当な距離を置いて接する限りにおいては、小人の害悪を受けることなく、うまく事が運ぶことができる。
☆世間との関係を保とうとして災害に遇う。
天山遯☰☶九三は「小人とは適当な距離を置いて接する」時である。すなわち高市総理は金国家主席と適当な距離を置くことが求められる。先日の日米首脳会談で築いたトランプ大統領との深密な関係に基づいて、高市総理が金国家主席と交渉する前に、トランプ大統領から金国家主席に圧力をかけてもらってから、交渉を進めることが求められる。爻辞には「小人に後ろ髪を引かれるような恩情で下男下女を相手にしつつ、近づけることなく、遠ざけることなく、適当な距離を置いて接する限りにおいては、小人の害悪を受けることなく、うまく事が運ぶことができる」とある。金国家主席を立てて北朝鮮政府と交渉を進め、適当な距離を置いて交渉を進めればうまく事が運ぶ。だが、高島嘉右衛門の占断には「世間との関係を保とうとして災害に遇う」とあるので、日本国民の支持を得るため、拉致問題解決の成果を急ぐと交渉は決裂するだろう。
