目次
十月四日 土曜日 三.水雷屯☵☳六二
五時半に起床と大寝坊。
今日もマロンちゃんとみかんちゃんとわたしが政治について占筮する。
マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。
本日は「本日の自民党総裁選において小泉進次郎さんは総裁になれるか」を占筮したところ水雷屯☵☳六二が出た。
ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。
マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。
○屯(ちゆん)は元(おお)いに亨(とお)りて貞(ただ)しきに利(よろ)し。往(ゆ)く攸(ところ)有るに用(もち)ふる勿(なか)れ、侯(きみ)を建(た)つるに利(よろ)し。
屯は萬物創世(産みの苦しみ)の時。創世・創業には苦しみが伴う。その苦しみに耐えてこそ、物事が始まり、すらすら成長する。正しく天の道を固く守るがよい。
創世・創業の時は艱難辛苦が待ち受けている。妄(みだ)りに動いてはならない。リーダーは泰然と構えて全体を見渡し、将来を切り開いて行く新人や新事業を用いるがよい。
マロンだニャン。水雷屯は「産みの苦しみ」時。卦辞・彖辞には「往(ゆ)く攸(ところ)有るに用(もち)ふる勿(なか)れ」とある。よって小泉進次郎さんが総裁になる可能性は低いニャン。
みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
○象に曰く、雲(うん)雷(らい)は屯(ちゆん)なり。君子以(もつ)て経(けい)綸(りん)す。
雷が轟(とどろ)き渡(わた)り、雲が湧き上がるが、恵みの雨に到らないのが屯の時。リーダーは恵みの雨を降らせるために、縦糸と横糸(時間・歴史・理念・哲学と空間・今の居場所・現体制の横のつながり)を紡(つむ)ぐ(縦糸と横糸を連結させる・つなげる)のである。
☆地位が低い人は、地位の高い人から引き立てられるのを待っていると出世できる。地位が高い人は、優秀な人を抜擢し、仕事を任せればうまく行く。弟が家督を継いで、兄が弟に養われる時。
みかんだニャン。大象伝には「雲が湧き上がるが、恵みの雨に到らない」とあり、高島嘉右衛門の占断は「優秀な人を抜擢し、仕事を任せればうまく行く」とある。よって、優秀とは言えない進次郎さんは総裁になれない可能性が高いニャン。
わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
○六二。屯(ちゆう)如(じよ)たり、邅(てん)如(じよ)たり、馬に乗りて班(はん)如(じよ)たり。冦(あだ)するに匪(あら)ず、婚(こん)媾(こう)するなり。女子貞(てい)にして字(あざな)せず、十年にして乃(すなわ)ち字(あざな)す。
貴方はリーダー九五の処に進んで行こうとするが、産みの苦しみの時なので九五は忙しくて、貴方に逢ってくれない。馬に乗って行こうとすれば、落馬して引き返すことになる。直ぐ下に居る初九に求婚されるが、リーダー九五を慕っている貴方は初九を相手にしない。
貴方は只(ひた)管(すら)リーダー九五を慕い続けるが、直ぐには結ばれない。十年もの久しき間、九五を慕い続ければ、やがて産みの苦しみの時を脱して九五と結ばれる。
☆至誠の心でトップリーダー(九五)に尽くそうとするが今は屯難の時、トップリーダーの下に走って行こうとしても逢うことすらできない。正しい道を固く守って、困難に耐え、時運が至るのを待つべきである。しばらく辛さに耐えれば、やがては志が実現すると信じる時である。
水雷屯☵☳六二は「願いが叶わない時」である。爻辞には「貴方はリーダー九五の処に進んで行こうとするが、産みの苦しみの時なので九五は忙しくて、貴方に逢ってくれない」とある。「貴方」とは小泉進次郎さん、「九五」は総裁の地位。よって進次郎さんは総裁にはなれない。高島嘉右衛門の占断には「トップリーダーの下に走って行こうとしても逢うことすらできない」とある。やはり総裁にはなれない。
