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ネコちゃん占い師の占筮日記262

・九月二十一日 日曜日 二十二.山火賁☶☲初九
 三時に起床。今日もマロンちゃんとみかんちゃんとわたしが政治について占筮する。マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。
 本日は「自民党総裁選が行われてようとしている中で、国民は高市早苗さんをどのように評価しているか」を占筮したところ山火賁☶☲初九が出た。
 ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。
 マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。
○賁(ひ)は亨(とお)る。小(すこ)しく往(ゆ)く攸(ところ)有るに利(よろ)し。
 賁は物事を彩(いろど)り飾って(外見を装飾して)すらっと通る時。
 真(ま)心(ごころ)が充実していれば、彩り飾る(装飾する)必要はない。賁の時は彩り飾って(装飾して)うまく行くのである。それゆえ、小事は成就するが、大事は成就しない。

 マロンだニャン。山火賁☶☲は「彩(いろど)り飾って(外見を装飾して)すらっと通る時」だニャン。マスメディアやネットを通してどのように政策を主張するかがポイントになりそうだニャン。卦辞・彖辞には「小(すこ)しく往(ゆ)く攸(ところ)有るに利(よろ)し」とあるので、圧倒的な評価を得るということはなさそうだニャン。
 みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
○象に曰く、山の下に火(ひ)有るは賁(ひ)なり。君子以(もつ)て庶(しよ)政(せい)を明らかにし、敢(あ)えて獄(ごく)を折(さだ)むる无(な)し。
 山麓にある光(こう)明(みよう)は美しく山を彩っているが、その光は山に遮(さえぎ)られて遠くまで及ばない。立派な人は、様々な政策を明智で省察した上で、適切に対処する。人命に関わる大事については、軽々しく裁(さい)断(だん)してはならない。
☆物事を飾ることによって通じるようになる時。外面はとても立派だが内面が空っぽな時。分不相応に自分を飾り立てて心が不安定になる。智恵があるのに遠慮がちで篤実な人物である。
 みかんだニャン。大象伝には「立派な人は、様々な政策を明智で省察した上で、適切に対処する」とあるニャン。これは高市さんにピッタリ当て嵌まる。高島嘉右衛門の占断には「分不相応に自分を飾り立てて心が不安定になる」とあるニャン。高市さんは政策通と言われているので、真正面から政策を訴えれば評価されるに違いないニャン。
 わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
※第一段階の「小さな物語」貴方は恥じることなく徒歩を貫(つらぬ)く
○初九。其(そ)の趾(あし)を賁(かざ)る。車を舍(す)てて徒(と)す。
 貴方は賤(いや)しい位(くらい)に居る君子(立派な人)。環境や境遇に素直に順い己の分を確立する。俗人(小人)は徒歩を恥じて車に乗るが、貴方は恥じることなく徒歩を貫(つらぬ)く。
☆剛健で正しく明るい性格の賢人だが野に埋もれている。車にも乗れず徒歩で苦労する。名誉を得ることは望まずに持ち場を大切にすべきである。今はまだ福運は到来しない。車に乗らずに徒歩で行く。その篤実な行為が世間に知られる。
 山火賁☶☲初九は「徒歩を貫(つらぬ)く」時である。爻辞には「俗人(小人)は徒歩を恥じて車に乗るが、貴方は恥じることなく徒歩を貫(つらぬ)く」とあるので、他の候補者がどのようなアプローチをしているかなどを気にせずにマイペースでやれば国民から支持されるだろう。高島嘉右衛門の占断に「持ち場を大切にすべきである」とあるのもそれを裏付けている。