・七月十日 木曜日 五十五.雷火豊☳☲初九
四時半起床と寝坊してしまった。参議院選挙八日目である。マロンちゃんとみかんちゃんとご主人さまのわたしが「参議院選挙の行方と政局」を占筮する。マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。
本日も「参政党の選挙に関する中盤における教訓」を占筮したところ雷火豊☳☲初九が出た。
ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。
マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。
○豐(ほう)は亨る。王、之(これ)に假(いた)る。憂ふる勿(なか)れ。日(ひ)の中(ちゆう)するに宜し。
豐は盛運(吉運)の極み。明らかな智慧(下卦離)で世の中の状況や情勢を見極めて、雷(らい)光(こう)が轟(とどろ)き渡(わた)るように動いている(上卦震)。それゆえ、何事も盛んに伸びて国や社会は豊かになる。権威と権力を兼ね備えたトップ(リーダー)が到達する豊かさの極みである。盛者必衰の理(ことわり)を過度に心配することはない。中天に輝く太陽になったつもりで萬民を遍(あまね)く照らすことが肝要である。だが、盛運(吉運)は衰運(凶運)に向かって行くことを覚悟しておくべきである。
マロンだニャン。卦辞・彖辞に「盛運(吉運)は衰運(凶運)に向かって行くことを覚悟しておくべき」とある。参議院選挙の最中、日に日に支持率が高まり注目されている参政党だが、この盛運はやがて衰運に向かっていくことを覚悟するべきだニャン。
みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
○象に曰く、雷電皆(みな)至るは豐なり。君子以て獄(ごく)を折(わか)ち刑を致(いた)す。
雷(上卦震)と稲妻(下卦離)が同時に轟き渡る。君子(立派な人)は、盛大な威力の雷(らい)電(でん)が遍く天下に轟き渡るように、悪を一掃すべく是非善悪を裁判で判決し、犯罪者には刑を厳しく執行する。盛運(吉運)から衰運(凶運)へ転落して行くのをくい止める努力をする。
☆運気は盛んである。時機を観察する力は抜群で、よく働き利益を得る時である。だが、運気はいつまでも盛んな状態が続くわけではない。驕り高ぶらずに質素倹約に努め、慎んで自戒すべきである。外面は文明が盛んで盛大だが、内面は官僚主義が蔓延(はびこ)る時。まったりとしていて自分から事を為すことをしない。安易に人の力を借りて自分は怠けている。事を誤り失敗する時である。
みかんだニャン。大象伝には「盛運(吉運)から衰運(凶運)へ転落して行くのをくい止める努力をする」とあるから、参政党の候補者と党員は気を引き締めてマスメディアが付け入る隙を見せないようにしなければならないニャン。高島嘉右衛門の占断にある「驕り高ぶらずに質素倹約に努め、慎んで自戒すべきである」に従うべきだニャン。
わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
※第一段階の「小さな物語」九四と志を同じくして協力する
○初九。其(その)配(はい)主(しゆ)に遇(あ)う。旬(ひと)しと雖(いえど)も咎(とが)无(な)し。往きて尚(たつと)ばるる有り。
貴方は剛健で明智(離)を具えており、上司の九四(震の主)は動く性質を具えている。貴方は生涯の配偶者と出遇うように九四と出遇う。貴方と九四が志を合わせて対等な立場で協力し、大きな事業を爲し遂げれば、誰にも咎められない。陽同士の貴方と九四が志を同じくして、謙(けん)譲(じよう)の美德で協力し合えば貴方も九四も民衆から尊ばれる。
☆社会的地位の高い人(貴人)から信用される時である。初九と九四の力は拮抗しており、お互い対立関係にあるが、それを乗り越えて初九が九四が従えば、咎を免れるだけではなく人々から貴ばれる事を成し遂げられる。
爻辞に「陽同士の貴方と九四が志を同じくして、謙(けん)譲(じよう)の美德で協力し合えば貴方も九四も民衆から尊ばれる」とある。「貴方」は参政党員、「九四」は候補者である。盛運から衰運へ転落して行くのをくい止めるため、参政党員と候補者が選挙活動を全うすべく努力するのである。また、高島嘉右衛門の占断には「初九が九四が従えば、咎を免れるだけではなく人々から貴ばれる事を成し遂げられる」とある。参政党員が候補者に従って選挙活動を全うすれば、有権者から支持されるということである。
