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天命に生きる日本の教え 渡辺京二著「逝きし世の面影」に学ぶ

シッドモアも明治十年代の向島の花見について、客たちのおどけぶりと陽気さを「全員が生まれつきの俳優、弁士、パントマイム役者なのだ」と評しながら、「こんなに酔っぱらいながらも、表現するのは喜悦と親愛の情だけで、いさかいや乱暴な振る舞いはない。野卑な言葉も聞かれない」と述べている。(P458)
(シッドモア「日本・人力車旅情」有隣堂・一九八六年)

ジーボルトは「花好きと詩は日本において分離できぬ車の両輪である」と述べたが、それはなにも花に限ったことではなかった。月も含めて四季の景物は、当時の人びとの心においてかならず詩を呼び醒ました。(P469)

欧米人が賛美したいわゆる日本的景観は、深山幽谷のそれを除いて、日本人の自然との交互作用、つまりはその暮らしのありかたが形成したものだ。(P474)

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