四十.雷水解 ☳ ☵ 大きな困難が解決した後の対処法
□解(かい)は西南に利(よろ)し。往(ゆ)く所无(な)ければ、其(そ)れ來(きた)り復(かえ)りて吉。往(ゆ)く攸(ところ)有れば、夙(はや)くして吉。
艱難辛苦が全て解けた時は、静かな大地に居るようにゆったりと平穏にしているがよい。
◎象に曰く、雷雨作(おこ)るは解なり。君子以て過(あやまち)を赦(ゆる)し罪を宥(なだ)む。
☆心配事や悩みも解の時が至れば解決する。困難が完全に解決すれば心配事はなくなる。
○初六。咎无し。
☆困難に陥るところを人に助けられて困難から脱出する。卑しい心を改めれば立ち直れる。
○九二。田(かり)して三(さん)狐(こ)を獲(え)、黄(こう)矢(し)を得たり。貞にして吉。
☆才能と力量を具えたあなたは佞(ねい)人(じん)や怠け者を除き去り、組織や社会を幸福に向かわせる。
○六三。負(お)うて且(か)つ乘る。寇(あだ)の至るを致す。貞なれども吝(りん)。
☆身分不相応の事をして色々な人から謗(そし)られていることを知らずに外面を飾って恥をかく。
易経は本当に面白い。しかし、「易経は難しい」という印象で読まない人が多い。
そこで、毎日持ち歩いていつでも読める易経入門書を書くことにした。易経の原型は今から四~五千年前に古代支那の伏羲(ふつき)が考案したと伝わる「八卦(はつか)」と「六(ろく)十(じゆう)四(し)卦(か)」である。陰陽の概念を根幹に生み出された八卦が重なって出来た六十四卦の物語(宇宙空間におけるありとあらゆる現象を説明する時の物語)が易経の本質であり魅力である。
本書は「これ以上簡単にできない易経入門」の現代語訳を大幅に見直し、誰もが易経(易占い)を好きになるように工夫して書いた。一人でも多くの人に読んでほしい。
日本の教え研究家 白倉信司
