GHQが仕組んだ自虐史観により、日本人は「大和心」を忘却した。社会秩序は崩れて、取り返しがつかない状況に追い込まれてしまった。
この事態を打開しようと令和四年二月に出版した「陰陽古事記伝 阿部國治先生に捧げる」をテキストに「古事記」の勉強会を開いたが難し過ぎると言われた。
そこで、図や写真を取り入れて読み易く構成し直した「現代語で読む古事記 陰陽の神々が織りなす物語」を出版したが、登場する神様が多くて難しいと言われた。ならば、古事記を下敷きにして神様の数を絞った独自の物語を創作して出版したのが「しらす神々」である。
神様の数を絞るだけでなく、ストーリーも大幅に見直し、古事記のエッセンスを残して独自の物語に仕立てたつもりであったが、何度も読み直してみると色々な課題が見えてきた。
そこで、「しらす神々」をベースにしつつも、大胆に加筆・修正して書き上げたのが本書である。古事記を読んだことのない方が読んでも、読み込んだ人が読んでも納得していただける内容になったと自負している。
参考にした図書は「阿部國治著・栗山要編 新釈古事記伝 致知出版社」と「古事記解読 言霊百神 新装版 小笠原孝次著 七沢賢治監修」である。
