毎日連載! 易経や易占いに関する情報を毎日アップしています。

ネコちゃん占い師の占筮日記209

・七月二十九日 火曜日 十一.地天泰☷☰九二
 四時に起床。今日もマロンちゃんとみかんちゃんとわたしが「参議院選挙後の行方と政局」を占筮する。マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。
 本日は「自民党両院議員総会の行方(ここまで追い込まれても辞任すると言わない石破政権の行く末)」を占筮したところ地天泰☷☰九二が出た。
 ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。
 マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。
○泰(たい)は、小(しよう)往(ゆ)き大(だい)來(き)る。吉にして亨る。
 泰は小(上卦坤の陰)が下(か)降(こう)し、大(下卦乾の陽)が上昇して、上下陰陽大いに交(まじ)わる。それゆえ、何事も調和して幸運を招き寄せる。何をやってもうまく行く。
 マロンだニャン。地天泰☷☰は六十四卦中もっとも安定する時だが、今の政局の動きを見ると到底安定するとは思えないニャン。卦辞・彖辞に「小(しよう)往(ゆ)き大(だい)來(き)る。吉にして亨る」とあるが、「小(しよう)往(ゆ)き大(だい)來(き)る」とは、「小=佞人=石破政権が辞任して、大=君子=立派な政治家=高市さんが自民党総裁に就任する」ということだろうニャン。そうなれば、「吉にして亨る(何事も上手く治まる)」ということだが、高市さんが総裁に就任できなければ、「凶に転じて破滅する」ということになりそうだニャン。
 みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
○象に曰く、天地交わるは泰なり。后(きみ)以て天地の道を財(ざい)成(せい)し、天地の宜(ぎ)を輔(ほ)相(しよう)し、以(もつ)て民(たみ)を左右(たす)く。
 天地交わり大いに和合する。天地の道を踏み外さないように民を思いやる政治を行う。萬(ばん)民(みん)に寄り添うように組織を治める。
☆正(まさ)しく「泰(たい)」の時。万事安泰、通達しないことはない。だが、安泰の時もやがて極まれば、万事閉塞する「否」の時がやって来る。天の運行は循環して休まない。この時に中って、何か事を成し遂げようとしないようでは、後悔してもしきれない。
 みかんだニャン。大象伝に「天地の道を踏み外さないように民を思いやる政治を行う」とあるが、今の石破政治は真逆であるから、天地がひっくり返って地天泰☷☰の時が天地否☰☷の時に転じてしまうのではないかニャン。また、高島嘉右衛門の占断には「安泰の時もやがて極まれば、万事閉塞する「否」の時がやって来る」とあるから、六十四卦中もっとも安定する地天泰☷☰の時が、六十四卦中もっとも閉塞・逼迫する天地否☰☷の時に転ずることは間違いないニャン。
 わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
 マロンちゃんとみかんちゃんは共に地天泰☷☰が天地否☰☷に転じると断じているので、天地否☰☷六二の爻辞を解釈していきたい。
第二段階の「小さな物語」グッと堪えて泰の時を待て
○六二。包(ほう)承(しよう)す。小人は吉。大(たい)人(じん)は否(ふさ)がりて亨る。
 貴方は九五のトップに忠実に従い、恭(きよう)順(じゆん)に仕えるのでトップに寵(ちよう)愛(あい)され社会的地位を得る。だが、今は世の中が乱れ崩壊に向っていく否中の否の時。貴方と九五が小人凡(ぼん)夫(ぷ)なら、悪の道に進んで大成功する。貴方と九五が大(たい)人(じん)(立派な人)なら、否の時をぐっと堪(こら)えて泰の時を待つ。待てば、やがて泰の時が到来する。
☆あなたが小人ならば吉運である。あなたが立派な人物、すなわち大人であれば、「否(ふさ)がりて亨(とお)る。否と距離を置いて時を待つ」ので吉運とはならない。
 天地否☰☷六二は「グッと堪え」る時である。爻辞に「今は世の中が乱れ崩壊に向っていく否中の否の時」とあるから、日本の政治は戦後最悪の事態に陥っている。また、高島嘉右衛門の占断には「あなたが小人ならば吉運である」とある。「小人=ろくでなしの恥知らず」とは石破さんそのものであるから、石破さんについては満足する結果になる。すなわち、自虐史観を世界に向かって発する「(戦後)八十年(経過した段階における日本の指導者が世界に発する)談話」が実現してしまう可能性が高い。卦象を見ると二爻三爻四爻で互体艮☶となる。艮は山であり、どっしりと止まりゆるがない性質があるから、石破さんの「辞めてなるものか」という気持ちはゆるがない。その結果自民党は崩壊に向かい、日本は破滅に向かっていくであろう。