安岡正篤一日一言を読み解く
四月十九日の言葉 命を知る
命とは自己に発せる造化のはたらきである。命を知るとは、一方に於いて真の自己に反(かえ)ること、他方に於いては無限に真己(しんこ)を進歩させることでなければならぬ。(以上、安岡正篤一日一言から)
命とは天から授かった使命、すなわち天命のことであり、造化とは天の絶えざる生成発展の過程で生ずるさまざまな現象のこと、仏教の言葉で言えば「色即是空、空即是色(形のあるもの・造化は、すなわち形のないもの・大宇宙を司る真理に異ならず、形のないもの・大宇宙を司る真理は、すなわち形のあるもの・造化と同じである)」ということであります。
また、命を知るとは、天命を知ること、すなわち知命のことであり、知命とは、一方に於いて真の自己、すなわち形のないもの・大宇宙を司る真理に到ることであり、他方に於いて天の絶えざる生成発展に寄与することであります。
真の自己とは、真己のことであり、真己とは、自己と他己(これを合わせて自分と言い、自分とは、自然の分身の略)を統合した大宇宙の一員としての自覚のことを言います。無限に真己を進歩させるとは、大宇宙の一員として天の絶えざる生成発展に寄与するような生き方をすることであります。
