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ネコちゃん占い師の占筮日記91

・四月一日火曜日 六十二.雷山小過☳☶九三
 三時半一寸前に起床。昨日は「无(む)妄(ぼう)の災(わざわい)」だったので、心配していたが、みかんちゃんの言うとおり「今日も何とかなるさと」祈っていたら無事に過ごすことができた。さて今日もわが家の猫ちゃん占い師マロンちゃんが卦を担当し、みかんちゃんが爻を担当してご主人さま(わたし)の運勢を占筮したところ雷山小過☳☶九三が出た。う~ん、それにしても最近良い卦が全く出ないなぁ。
 猫ちゃん占い師はご主人さま(わたし)の一日を次のように占断した。
 マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように占断した。
○小(しよう)過(か)は亨る。貞しきに利し。小事に可なり。大事に可ならず。飛(ひ)鳥(ちよう)、之が音(ね)を遺(のこ)す。上(のぼ)るに宜しからず、下るに宜し。大吉。
 小(しよう)過(か)は小(陰)が少し過ぎる(小さいものが過ぎる、小さいことが過ぎる、少しく過ぎる、以上「公田連太郎述 易経講話四」)ことが妥当である場合には、物事がうまく進んで行く時である。
 小(陰)が少し過ぎることは、本来善いことではないので、自らの過ぎたる所を知って程よい所に戻り、正しい道(道德)を固く守ることが求められる。小過の時は、小(陰)が小さく行き過ぎることなら許されることがあるが大きく行き過ぎることは許されない。また、小さな事なら成し遂げられるが、大きな事は成し遂げられない。小過は飛ぶ鳥の形(真ん中の陽爻が身体、上下の陰爻が翼)である。鳴き声が耳に残る所までは行ってもよいが、鳴き声が聞こえなくなる所まで行き過ぎてはならない。どこまでも高く飛翔しようなどと図に乗ってはいけない。ほどほどの所で下に降りてくることが肝要である。上を目指して傲(ごう)岸(がん)不(ふ)遜(そん)になってはならない。下に謙って、謙遜謙譲して控え目にすべきである。以上のようであれば、大きな幸運を招き寄せる。
 マロンだニャン。
 今日もまた難しい卦が出たニャン。今日のご主人さまの予定は、午前中は久しぶりの歯医者、夜は参政党の会議である。「上を目指して傲(ごう)岸(がん)不(ふ)遜(そん)になってはならない。下に謙って、謙遜謙譲して控え目にすべきである」とあるので、今日も控え目にすべきだニャン。
 みかんちゃんが爻辞を解釈して次のように占断した。
○九三。過ぎず、之を防ぐ。從って或(あるい)は之を戕(そこな)はば、凶。
 貴方は下卦艮(止まる)の主として下卦の極点に居る。上卦震(動く)の主である九四と共に、上下を四つの陰爻で塞がれているため、力を発揮することができない。本来は仕える関係にある上六だが、「上るに宜しからず、下るに宜し(卦辞・彖辞)」時にあって、傲岸不遜な上六と親しんで自分も傲岸不遜にならないようにしなければならない。うっかり傲岸不遜な上六に従えば、自分が討ち滅ぼされるような禍を招き寄せる。
 みかんだニャン。
 ご主人さまは今日もまた難しい対応を迫られるニャン。「傲岸不遜な上六に従えば、自分が討ち滅ぼされるような禍を招き寄せる」とあるので、上六が誰かを想定してうっかり従わないようにしないといけないニャン。