【占例】普仏(プロイセンとフランス)戦争の勝敗を占う
友人の益田孝氏はかつて欧州に留学していたので、よく欧米諸国の事情に通じている。明治三年普仏(プロイセンとフランス)両国の戦争が起こった。益田氏がわが家にやって来て次のように話した。「昨夜欧州から普仏(プロイセンとフランス)戦争についての電報が届いた。僕はかつて長期間フランスに在留してその強国ぶりをつぶさに知るとともに、世界各国の大勢を知ることができた。そこで英国人の某と両国の勝敗について賭けをして、僕はフランスが勝利すると判断した。今朝、銀貨を互いに某銀行に預けた。この懸けに僕が勝利するかどうか、君に占筮してほしい」と。わたしは益田氏に「君はフランスが勝つと確信して懸けたのにどうして占筮するのか」と言った。益田氏は「それはそうだけれども、まぁ(勝つという確信を得たいので)試しに占筮してほしい」と頼むので、占筮したところ屯の比にいく(水雷屯の初爻)が出た。
