はじめに(十二の物語 その概要)
令和六年三月に誰もが人生で一度は経験する時の物語(短編小説)として「易経の物語(時の物語)」を書いた。その中から、今の日本の政治について大きな危機感を抱いている人々を描いた十二の物語(短編小説)を集めて「憂ふる人々」というタイトルをつけて再編集してみた。
一つひとつの物語(短編小説)の概要は次の通りである。
日本の国を刷新する男(参政党神谷宗幣代表の半生)
米国(その背後に居るグローバリスト)の経済植民地として国民の利益を吸い上げられている日本の政治を取り戻すために、新しい国政政党を立ち上げた青年政治家の物語。
参政党は今は日本一小さな国政政党だが、日本政治史上初めて国民が力を結集させて創り上げた国民政党である。今後の日本は参政党の党勢拡大にかかっている。
人事を尽くして天命を待つ(凡夫が抱く憂国の思い)
日本が置かれている深刻な状況を深く憂慮して、自尊自立を目指して近代化を推進してきた本来の日本の姿を取り戻すため、政治的な活動に取り組んだが、絶望的な状況に追い込まれた日本社会や日本人を見て、希望を失いつつある平凡な日本人の物語。
本当の日本の歴史に学ぶ(戦後教育で歪められた天皇の存在)
日本の国の素晴らしさを一人でも多くの日本人に伝える活動をしている平凡な日本人が、仕事や政治活動を通じて、日本の危機的な状況について色々な人々に訴えかけたが理解されず、政治を諦めてしまった日本人に絶望している物語。
明徳を明らかにする(戦後の日本に必要な政治家の資質)
戦後の日本に現れて欲しかった理想の政治家像を描いた。このような政治家が現れれば今のような事態にまでは追い込まれずに、米国(その背後に居るグローバリスト)の経済植民地から脱却しようという動きが起こっただろう。だが、残念ながらこのような政治家は現れなかった。政治家は国民の鏡だから、国民の意識の低さが今の事態を招いたのだ。
暗君に支配される日本(見えない敵に覆われている日本)
日本が大好きな三十歳の若者の目を通して、暗君に支配されている日本の現状を明らかにした。目覚めた若者が一人でも多くなり、本来の日本を取り戻す活動が活発になることに期待をつなぐ物語。主人公は架空の人物である。
理想を追求できなかった総理大臣(安倍晋三氏が目指したもの)
伝統的な日本の復活を願う国民から大きな期待を集めて、日本政治史上最長の長期政権を担いながら、スローガンとして掲げた「日本を取り戻す」ことができなかった安倍晋三元総理をモデルにして描いた「日本残念物語」。
幻に終わった「三丁目の夕日」の時代(経済的豊かさの代償)
懐かしくも輝かしい「三丁目の夕日」の時代は、今思えば、米国に庇護された経済環境の下で経済最優先で国力を伸ばしてた時代であった。米国の庇護が外れればどうなるかは、失われた三十年と言われる経済低迷の状況を見れば明らかである。
中国による尖閣諸島の侵略(お花畑から覚醒せよ)
令和八年、中国が尖閣諸島に侵略してくる中で、戦後体制の中でお花畑体質に染まっていた日本人がいよいよ目覚めた。国民の世論が百八十度変化する中で、参政党が注目され、支持率が上がり、野党第二党のポジションを得た。日本人はお花畑から覚醒したのだ。
参政党政権による新体制の構築(自立自存の復権)
お花畑から覚醒した日本人の支持を得て参政党を中心とした連立政権が誕生した。ここまで参政党を率いてきた神谷宗幣代表は代表の座を降り、神谷代表と共に参政党を創設して、ここまで参政党を引っ張ってきた松田学議員が参政党の代表に就任して、日本国の総理大臣となった。松田総理は松田プランをひっさげてGHQによる洗脳工作を解き始めた。
いよいよ自立する時が来た(永い眠りから目覚めた日本民族)
松田総理率いる参政党連立政権により、憲法改正ならぬ憲法創造の必要性が訴えられ、一年かけて議論を重ね憲法創造案が策定され、国会を通過した。日本の自立を恐れる米国は、突然米軍を日本から撤退させた。「お花畑」を卒業した日本人は自国を自分が守るのは当たり前と考え、米軍の撤退を受け容れ始めた。
皇国日本の復権(世界一幸せな国日本)
新しい政治体制を整えた皇国日本は、米国に代表される海外諸国やその背後で世界を制御しようとしているグローバル勢力からの影響を排除するために、密かに核武装を進めた。
戦後のお花畑体制では日本の核武装はタブーとされたが、「お花畑」から卒業した国民は「被爆国だからこそ二度と被爆しないように核武装すべきだ」と考えるようになったからである。公言すると核保有国から猛反対されるので極秘裏に核武装は進められた。
皇紀(肇国)三千年を迎えて(世界の大調和を祈る大御心)
泰平の世を目指した参政党政権は、江戸時代を超える三百年以上に渡った。今、時代は西暦二千三百三十八年、皇紀二千九百九十八年である。皇国日本は二年後には皇紀三千年を迎える。二年後に迫った今年は、世界各国から王族や首脳を招いて皇居で行われる「皇国日本肇国三千年祝賀会」の内容を決定する大詰めの段階に入った。
