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九月二十六日 金曜日 三十九.水山蹇☵☶六二
四時に起床。
今日もマロンちゃんとみかんちゃんとわたしが政治について占筮する。
マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。
本日は「世間は今回の自民党総裁選をどう見ているか」を占筮したところ水山蹇☵☶六二が出た。
ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。
マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。
○蹇(けん)は、西南に利しく、東北に利しからず。大人を見るに利し。貞にして吉。
蹇は前方(上卦)に険阻艱難(坎水☵)が待ち構えている時に処する(下卦艮☶の止まる)道を説いている。西南の方位に行くが宜しい。或いは西南は坤(地)の方角なので、険阻艱難な時は無闇に動かず、平らな大地に止まって時に順うべきだと解釈することもできる。東北の方位に行くのは宜しくない。或いは東北は艮(山)の方角であり、山は険阻艱難の象徴なので険阻艱難な時は険阻艱難に立ち向かってはいけないと解釈することもできる。以上の解釈から、険阻艱難な時は、険阻艱難な山に登ろうとせずに平らな大地に止まって、偉大な人物を見習うが宜しい。偉大な人物に見習えば険阻艱難な時に対処する道が見えてくる。偉大な人物を見習って正しい道(道德)を固く守れば、険阻艱難な時を乗り越えることができる。
マロンだニャン。水山蹇☵☶は「西南に利しく、東北に利しからず」。西南とは坤地☷すなわち平坦(期待していない)こと、東北とは艮山☶すなわち険しい山(何かにチャレンジする)こと。よって、世間は今回の自民党総裁選に何も期待していないニャン。卦辞・彖辞には「大人を見るに利し。貞にして吉」とある。「大人を見るに利し」とは、唯一まともな高市早苗さんが総裁になれば宜しいということ。「貞にして吉」そうすれば少しは期待できそうだということだニャン。
みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
○象に曰く、山の上に水有るは蹇なり。君子以て身に反(かえ)りて德を脩(おさ)む。
険しい山(艮)と渉り難い大川と落とし穴(坎)が重なる険阻艱難な時である。立派な人は、自分の身(言行)を省みて(反省して改善し無駄を省略して)德(仁義礼智信)を磨き(仁の人を目指し)、時が訪れるのをじっと待つ。
☆底なし沼に陥ってしまったように進退に窮する時。何事も進み行けば凶運を招く。止まるべし。急いで事を成そうとしてはならない。災難を招き寄せるだけである。
みかんだニャン。大象伝には「山の上に水有るは蹇なり」とある。山は険しく苦労すること、水は☵だから困難が待ち構えている。すなわち、苦労しても困難が待ち構えている。ということは、総裁選で各候補が苦労しても日本には困難が待ち構えていることになるので、今回の自民党総裁選に期待してもよい結果にはならないということだニャン。高島嘉右衛門の占断には「底なし沼に陥ってしまったように進退に窮する時。何事も進み行けば凶運を招く」とあるから、総裁選がどういう結果になっても日本社会は困難に陥るしかない。よって総裁選には期待できないということだニャン。
わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
※第二段階の「小さな物語」身を捨てて尽くすことが天命である
○六二。王(おう)臣(しん)蹇(けん)蹇(けん)たり。躬(み)の故(こと)に匪(あら)ず。
柔順の貴方は、九五(トップ)を補佐して蹇(けん)難(なん)に立ち向かう。だが、力不足なので艱(かん)難(なん)辛(しん)苦(く)する。己が力不足であることを自覚しながらも自分の爲(ため)ではなく、九五(トップ)のため、そしてお国の爲に、己の身を捨てて力を振り絞って尽くすことが貴方の天命である。
☆臣下としての役割を全うできる人物。忠義に厚いが未だ時運が至らないので苦労が多い。志を貫いて組織のために尽くせば終には天運を招き寄せて物事を成就することができる。
水山蹇☵☶六二は「身を捨てて尽くすことが天命である」時。そういう覚悟で自民党総裁選に臨んでいるのは高市早苗さんくらいだろうなぁ。爻辞には「王(おう)臣(しん)蹇(けん)蹇(けん)たり。躬(み)の故(こと)に匪(あら)ず」とある。これはまさに高市早苗さんの心境だろうなぁ。他の候補者は総裁になりたいだけで、こういう切実な思いは持っていなさそうだ。高島嘉右衛門の占断には「臣下としての役割を全うできる人物」とある。これも該当するのは高市早苗さんしかいないなぁ。ということで、今回の自民党総裁選で高市早苗さんが総裁になれば、今後の政治に期待が持てると考えているが、そうでない場合は期待できないと思っている人が多いという感じかなぁ。
