・七月十九日 土曜日 六十二.雷山小過☳☶九三
二時四十分に起床。参議院選挙最終日(十七日目)である。マロンちゃんとみかんちゃんとご主人さまのわたしが「参議院選挙の行方と政局」を占筮する。マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。
本日も「参政党の選挙に関する最終日における教訓」を占筮したところ雷山小過☳☶九三が出た。
ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。
マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。
○小(しよう)過(か)は亨る。貞しきに利し。小事に可なり。大事に可ならず。飛(ひ)鳥(ちよう)、之が音(ね)を遺(のこ)す。上(のぼ)るに宜しからず、下るに宜し。大吉。
小(しよう)過(か)は小(陰)が少し過ぎる(小さいものが過ぎる、小さいことが過ぎる、少しく過ぎる、以上「公田連太郎述 易経講話四」)ことが妥当な場合は、物事がうまく進んで行く時。
小(陰)が少し過ぎることは、本来善いことではないので、自らの過ぎたる所を知って程よい所に戻り、正しい道(道德)を固く守ることが求められる。小過の時は、小(陰)が小さく行き過ぎることなら許されることがあるが大きく行き過ぎることは許されない。また、小さな事なら成し遂げられるが、大きな事は成し遂げられない。小過は飛ぶ鳥の形(真ん中の陽爻が身体、上下の陰爻が翼)である。鳴き声が耳に残る所までは行ってもよいが、鳴き声が聞こえなくなる所まで行き過ぎてはならない。どこまでも高く飛翔しようなどと図に乗ってはいけない。ほどほどの所で下に降りてくることが肝要である。上を目指して傲(ごう)岸(がん)不(ふ)遜(そん)になってはならない。下に謙って、謙遜謙譲して控え目にすべきである。以上のようであれば、大きな幸運を招き寄せる。
マロンだニャン。昨日の離為火に続いて雷山小過も善くない時。選挙最終日においては注意が必要だニャン。卦辞・彖辞に「上を目指して傲(ごう)岸(がん)不(ふ)遜(そん)になってはならない。下に謙って、謙遜謙譲して控え目にすべきである」とある。いくら参政党に追い風が吹いているからといって、候補者も党員も傲岸不遜になってはいけない。有権者に対しては謙遜謙譲して丁寧に対応すべきだニャン。
みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
○象に曰く、山の上に雷(かみなり)有るは、小過なり。君子以て行いは恭(うやうや)しきに過ぎ、喪(も)は哀しみに過ぎ、用は儉(けん)に過ぐ。
山上で雷が轟いても地上には大きな影響を及ばさない。君子(立派な人)なら、行いは恭(うやうや)しさ(陰)を少し過ぎる程度に、喪(も)においては哀しみ(陰)を少し過ぎる程度に、消費は倹約(陰)を少し過ぎる程度に、何事も小(陰)を少し過ぎる程度に抑えるのである。
☆傲慢に進む時は人から嫌われて災難を招き寄せる。恭(うやうや)しい態度で謙遜して進む時は人から愛されて幸福を招き寄せる。
みかんだニャン。大象伝には「何事も小(陰)を少し過ぎる程度に抑える」とあるから、候補者は過度に自己アピールすることなく、日本の国益を守るために己を捨てて世のため人のために尽くすことを強調すべきだニャン。高島嘉右衛門の占断には「恭(うやうや)しい態度で謙遜して進む時は人から愛されて幸福を招き寄せる」とあるから、候補者は滅私奉公の精神で日本のために尽くす姿勢を有権者にアピールすべきだニャン。
わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
※第三段階の「小さな物語」力を発揮することができない
○九三。過ぎず、之を防ぐ。從って或(あるい)は之を戕(そこな)はば、凶。
貴方は下卦艮(止まる)の主として下卦の極点に居る。上卦震(動く)の主である九四と共に、上下を四つの陰爻で塞がれているため、力を発揮することができない。本来は仕える関係にある上六だが、「上るに宜しからず、下るに宜し(卦辞・彖辞)」時なので、傲岸不遜な上六と親しんで自分も傲岸不遜にならないようにしなければならない。うっかり傲岸不遜な上六に従えば、自分が討ち滅ぼされるような禍を招き寄せる。
☆下位の人々からは妬(ねた)まれて上位の人々からは迷惑をかけられる時。(中略)己の分を知り自戒して時運が変化するのを待つべきである。
昨日に続いて厳しい占断である。爻辞に「傲岸不遜な上六に従えば、自分が討ち滅ぼされる」とある。「傲岸不遜な上六」とは自公政権のことである。よって、選挙最終日の演説においては自公政権を徹底的に批判することが求められる。また、高島嘉右衛門の占断には「下位の人々からは妬(ねた)まれて上位の人々からは迷惑をかけられる」とある。「下位の人々」とは参政党の躍進によって影が薄くなった野党のこと。「上位の人々」とは自公政権のことであろう。よって、候補者は演説の中で野党の無策を批判せず、与党が送り込んでいると思われるアンチの妨害活動に冷静に対応することが求められる。
