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ネコちゃん占い師の占筮日記111

・四月二十一日月曜日 六十一.風澤中孚☴☱六三
 五時一寸前に起床と大寝坊。昨日はみかんちゃんの占断「何事もよくよく気を付けてやり過ぎないようにすべき」に順って過ごしたので、良い一日だった。さて今日もわが家の猫ちゃん占い師マロンちゃんが卦を担当し、みかんちゃんが爻を担当してご主人さま(わたし)の運勢を占筮したところ風鐸中孚☴☱六三が出た。
 猫ちゃん占い師はご主人さま(わたし)の一日を次のように占断した。
 マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように占断した。
○中(ちゆう)孚(ふ)は、豚(とん)魚(ぎよ)吉。大川を渉るに利し。貞しきに利し。
 中孚は私心なく真心に満ち溢れている時である。中孚の心を具えている人に出逢えば、無(む)知(ち)蒙(もう)昧(まい)で豚(とん)魚(ぎよ)のように愚かな人でも、中孚の私心のない真心に接して、心の底から感動する。中孚の心を具えている人は、何を行っても幸運を招き寄せる。それゆえ、どんなに困難な事でも成し遂げられる。正しい(私心のない真心で人に接する)道を固く守るから何事もうまく行く。
 マロンだニャン。
 今日のご主人さまは、朝甲府駅前での辻立ち、夜白倉塾(易経講座)だニャン。「正しい(私心のない真心で人に接する)道を固く守るから何事もうまく行く」とあるから良い一日になること疑いなしだニャン。
 みかんちゃんが爻辞を解釈して次のように占断した。
○六三。敵を得(え)、或(あるい)は鼓(こ)し或は罷(や)め、或は泣き或は歌ふ。
 陰柔で才能乏しいのにやり過ぎる性格の貴方は、何かと目立とうとする佞人である。上司の上九もやり過ぎる性格の佞人である。私心のない真心とはほど遠い佞人同士が親しみ合えばろくなことにはならない。「敵」とは上九のことだ。目立ちたがり屋の貴方は太鼓を鳴らして相手を責めていたかと思えば、勝てそうもないので止めてしまう。途方に暮れて歌をわめき散らしていたかと思えば、突然陽気になって楽しそうに歌を唄う。貴方は支離滅裂で救いようがない。これでは、何をやってもうまく行くはずがない。
 みかんだニャン。
 中孚は全体としてはとても良い内容だが、六三の爻辞には「貴方は支離滅裂で救いようがない。これでは、何をやってもうまく行くはずがない」とあるので、俺が俺がという邪心を抑えて、何事も控え目にしなければならないニャン。