☰乾 下卦が乾の六十四卦 爻の占断キーワード
初爻 吉運の占断半分
☰☰ △用(もち)うる勿(なか)れ。陽、下に在れば也。
☵☰ ○恆(つね)を用(もち)うるに利し。咎无し。未(いま)だ常(つね)を失わざる也。
☴☰ ○何ぞ其(そ)れ咎(とが)あらん。吉。其の義吉なる也。
☷☰ ○征(ゆ)きて吉。志外に在れば也。
☲☰ △艱(なや)めば則(すなわ)ち咎无し。害(がい)に交(まじ)わる无(な)き也(なり)。
☶☰ ○已(や)むに利(よろ)し。災(わざわい)を犯(おか)さざる也。
☳☰ △征(ゆ)けば凶。孚(まこと)有り。其(そ)の孚(まこと)窮(きゆう)する也(なり)。
☱☰ △往きて勝たず。咎と爲す。勝たずして往くは、咎(とが)也(なり)。
二爻 大凡吉運の占断
☰☰ ◎田(でん)に在り。大(たい)人(じん)を見るに利(よろ)し。德の施し普(あまね)き也。
☵☰ ○少しく言(げん)有れど、終(つい)には吉なり。吉(きつ)を以(もつ)て終わる也。
☴☰ ○牽(ひ)きて復(かえ)る。吉。中(ちゆう)に在(あ)り。亦(また)自(みずか)ら失わざる也。
☷☰ ◎中(ちゆう)行(こう)に尚(あ)うを得(う)。以て光大なる也。
☲☰ ○往(ゆ)く攸(ところ)有り。咎无し。中(うち)に積(つ)みて敗れざる也。
☶☰ ○輿(くるま)、輹(とこしばり)を説(と)く。中にして尤(とが)无(な)き也。
☳☰ ◎貞(てい)にして吉(きつ)。中(ちゆう)なるを以(もつ)て也(なり)。
☱☰ △戎(じゆう)有るも、恤(うれ)ふる勿(なか)れ。中道を得れば也(なり)。
三爻 吉運の占断半分
☰☰ ○終日乾乾。厲(あやう)けれども咎(とが)无(な)し。道は反復する也。
☵☰ △寇(あだ)の至(いた)るを致(いた)す。敬(けい)愼(しん)すれば敗(やぶ)れざる也。
☴☰ ×夫(ふ)妻(さい)反(はん)目(もく)す。室(しつ)を正すこと能(あた)はざる也。
☷☰ ○食に于(おい)て福(さいわい)有り。天地際(まじ)わる也。
☲☰ ○天(てん)子(し)に亨(きよう)せらる。小(しよう)人(じん)は克(あた)わず。小人は害(がい)ある也。
☶☰ ○往(ゆ)く攸(ところ)有るに利(よろ)し。上(かみ)、志を合わする也(なり)。
☳☰ △貞なれども厲(あやう)し。君子は罔(な)き也(なり)。
☱☰ △慍(いきどお)らるる有れども、咎无し。終(つい)に咎无き也。
下卦が乾の六十四卦に関する下卦乾の爻の占断の吉凶悔吝を集計すると、初爻は○が四(五〇%)、△が四(五〇%)となる。二爻は◎が三(三七・五%)、○が四(五〇%)、△が一(十二・五%)となり、◎と○の吉運の割合は八七・五%となる。三爻は○が四(五〇%)、△が三(三七・五%)、×が一(十二・五%)となる。