夢甲斐塾は山梨県が次世代のリーダーを育成するため、平成十三(二〇〇一)年の九月にスタートした。当時わたしは四十二歳だった。自己実現を目指し三十七歳で山梨県庁を退職して経営コンサルタント(中小企業診断士)として独立したわたしは五年間で年収を三倍に増やし、鼻高々の日々を送っていた。
ある時、県庁の先輩から「夢甲斐塾」のことを知り、キャッチコピーの「出る杭を伸ばす」に共感し一期生として入塾した。国家百年の計を抱く政治家を育成するために、松下幸之助が私財を投じて設立した松下政経塾で十四年間塾頭・副塾長として塾生の指導にあたった上甲晃先生が塾長だ。その後一年間、上甲先生に導かれて、世のため人のために生きることを目指すようになった。
夢甲斐塾(上甲先生)の学びが人生の大転換につながった。上甲先生はわたしにとって人生の師匠である。
夢甲斐塾の一年間、そして出発(夢甲斐塾では卒業のことを出発という)してから今日に至るまで、上甲先生をはじめ夢甲斐塾の活動を通して学んだことを「人生を変えた夢甲斐塾の言葉」という切り口で整理した。
