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ネコちゃん占い師の占筮日記291

2025年11月6日

十月二十日 月曜日

三時半に起床。

今日もマロンちゃんとみかんちゃんとわたしが政治について占筮する。

マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。

本日は「維新と自民党の連立協議の結果はどうなるか」を占筮したところ何と地火明夷☷☲初九が出た。

ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。

マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。

○明(めい)夷(い)は、艱(かん)貞(てい)に利(よろ)し。

明夷は明るいものが傷付けられる時。明るい太陽(下卦離)が大地(上卦坤)の下に沈み、君子が小人に仕える暗黒の時(暗黒の世・異常事態)である。このような道無き時(無道)に如(い)何(か)に対処すべきかをよく考えなければならない。君子に降りかかる艱難辛苦に中(あた)って、時の流れに身を任せることなく(身を任せれば堕落する)、そうかといって、逆らうこともなく(逆らえば捕らえられる)、常に正しい道(道德)を固く守ることが唯一の対処法である。

マロンだニャン。地火明夷☷☲は「暗黒の世・異常事態」だニャン。SNSの情報では維新が閣外協力する形で連立するという見方がほとんどだが、どんでん返しがあるかもしれないニャン。卦辞・彖辞には「君子に降りかかる艱難辛苦に中(あた)って、時の流れに身を任せることなく(身を任せれば堕落する)、そうかといって、逆らうこともなく(逆らえば捕らえられる)、常に正しい道(道德)を固く守ることが唯一の対処法」とある。大変難しい対応となるが、高市自民党総裁がどのように対処するかだニャン。

みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。

○象に曰く、明、地の中に入(はい)るは明(めい)夷(い)なり。君子以(もつ)て衆に涖(のぞ)むに、晦(くら)きを用いて明らかなり。太陽(離)が大地(坤)の下に沈み隠れて世の中が真っ暗闇(暗黒社会・異常事態)になった。立派な人が凡(ぼん)庸(よう)な大衆と接する時は明德を包み隠して愚(ぐ)の如(ごと)く振る舞い、内面は明智・明德を貫いて、さりげなく大衆と接することにより、知らず識らずのうちに大衆を善い方向に導くのである。
☆内側に文明の智恵を具えていても、これを隠して愚昧であるように装わないと危ない時である。智恵ある人物と見なされると権力者に抑圧されて不測の災難を招き寄せる。大きな事は成し遂げられないのは無論のこと、日頃のちょっとした言動や立ち居振る舞いを慎んで、不測の災難を招き寄せないように注意すべきである。

みかんだニャン。大象伝には「明、地の中に入(はい)るは明(めい)夷(い)なり」とある。上卦坤☷を自民党とすれば、下卦離☲は維新となる。自民党と連立を組めば、日没となる。すなわち維新が消滅する。過去自民党を連立した政党の多くが消滅している。このような危惧を維新がもてば、連立はしないというどんでん返しもあり得る。高島嘉右衛門の占断には「ちょっとした言動や立ち居振る舞いを慎んで、不測の災難を招き寄せないように注意すべき」とある。連立を組むとしても維新は自民党のやり方を警戒して対応すべきだニャン。

わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。

※第一段階の「小さな物語」アッという間に立ち去る
○初九。明(めい)夷(やぶ)る。于(ゆ)き飛び、其(そ)の翼(つばさ)を垂(た)る。君子于(ゆ)き行(ゆ)きて三日食わず。往(ゆ)く攸(ところ)有り。主人言有り。

貴方は明いものが夷(やぶ)れる(傷付けられる)時の最下に居り、明智明德(下卦離)で危機を察し、翼(つばさ)を垂(た)らして低空を飛ぶように警戒し、三日間、食事を取る時間も惜しんで急いでアッという間に立ち去る。世間にはまだ危機が到来していない(目に見えていない)ので、俗(ぞく)人(じん)は怪しく思い、宿の主人からは、君子にあるまじき行為だと非難される。
☆万事において時運衰退の時である。絶対に新しい事業に取り組んではならない。現状維持すら難しい。目上の人の善からぬ言葉によって困難に陥る時である。

地火明夷☷☲初九は「アッという間に立ち去る」時。すなわち、どんでん返しで維新は自民と連立を組まない。それでも他党の協力を得て高市総理が誕生すれば、不安定な政治状況を改めるために解散総選挙に出る可能性もある。あるいは、初九が陰陽転ずれば地火明夷は地山謙☷☶となる。地山謙は「謙るから上手くいく」時なので、最終交渉で維新または自民が謙る形で交渉がまとなり、連立が成立するかもしれない。地山謙☷☶初六の爻辞には「謙(けん)謙(けん)す。君子用(もつ)て大(たい)川(せん)を渉(わた)る。吉」とある。