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【現代語訳】柳子新論 山縣大貳著 川浦玄智訳注: 【詳細版】

2025年10月9日

江宮隆之著「明治維新を創った男 山縣大貳伝」PHP研究所は次の一文で始まる。

吉田松陰はその朝、書状とともに届いた書物を見た瞬間、胸が高鳴った。
その書物は『柳子新論』という。

「えっ吉田松陰に影響を与えた人物が同郷(柳子新論の著者・山縣大貳は山梨県出身)に居たのか!」と、胸が高鳴って一氣に小説を読み終えた。そして、明治維新の立役者の一人吉田松陰に影響を与えた「柳子新論」を読んでみたいと思い、ネットで古本を手に入れた。

それが本書の底本となった「山県大弐著 柳子新論 川浦玄智訳注 岩波文庫 二〇〇七年二月二一日 第四刷発行」である。底本の中から、蒲生重章撰の「山縣大貳傳」を現代人にも読めるように現代語訳し、川浦玄智が書き下した「柳子新論 正名第一から富強第十三」までを現代語に意訳(著者の主観を交えた現代語訳)した。

現代語に意訳するにあたって、飯塚重威著「山縣大貳傳 柳子新論十三篇新釋」(東京三井出版商會刊)を参考にした。

なお、現代語訳にある( )内の文章は、本書の著者・白倉による補足である。