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【要約・普及版】人生を豊かにする論語

2025年10月9日

今から二十数年前、ある勉強会で人生の師匠となる先生に出逢って、自分の不學と無學を恥じた。その後、古来から日本に伝わる古典を學び始めた。

最初に仏教を學び、坐禅を一定期間経験してから、次は四書五経を學ぼうと思い書店を渉猟して手に取ったのが「論語」である。

それから名著と云われる論語の解説書をほとんど読み尽くして、自分なりに解釈したテキストを書き上げた。

論語の次に大學を學び、易経を學び始めた。以来易経の不思議な魅力に惹かれ憑かれたように易経を研究して今日に至る。

暫(しばら)く論語から遠ざかっていたのだが、令和六年から発行が始まる新一万円札の肖像が「学問のすすめ」で知られる福澤諭吉から」「論語と算盤」で知られる渋澤栄一に切り替わることの影響なのか?論語を學びたいという人が増えてきて、毎週日曜日に論語の講義をすることになった。

そこで、十年以上前に書いたテキストを用いて講義することにした。ところが、十年と云う歳月が経過したテキストは今のわたしの解釈とは異なる箇所、省いた方がよいと思われる引用文、文章表現の稚拙さなど、修正したい箇所が沢山あった。ならば、それらを修正した上でKindleから出版して多くの人に読んでもらおうと思い立ち、この度出版・販売することに漕ぎ着けた。

この著作の構成を簡単に説明すると、名著と云われる論語の解説書を参考にして、學而編第一から堯日篇第二十の順に沿って、章毎に「漢文」「書き下し文」(以上は、吉田公平著「論語」 タチバナ教養文庫に随っている)「著者の意訳(意訳の後に記されている西暦の年月日や年は意訳を書き上げた日付である)」「重要な言葉の説明」の順に並んでいる。参考にした文献については「あとがき」に列挙した。

二千年以上読み継がれている論語は時空を超えて、わたしたちの仕事や生活、そして人生に様々なヒントを与えてくれる。

本書が読者の仕事や生活、そして人生を豊かにすることに役立つならば、こんなに嬉しいことはない。