・九月一日 月曜日 二十七.山雷頤☶☳六四
四時一寸前に起床。今日もマロンちゃんとみかんちゃんとわたしが「国民は今の政治状況をどのように感じているか」を占筮する。マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。
本日は「九月八日に自民党は総裁選の前倒しを決定する(過半数の採決がある)か否か」を占筮したところ山雷頤☶☳六四が出た。
ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。
マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。
○頤(い)は、貞(てい)にして吉。頤(い)を覿(み)、自ら口(こう)實(じつ)を求む。
頤は上下二陽(実)が中に四陰(虚)を含んでいる。上卦艮は止まり下卦震は動く頤(あご)の形をしている。頤は口から栄養を取り身体を養うので、自分の身心(栄養と人德)や民衆(仁德)を養う意味になる。自分の身心や民衆を養うには、正しい道(自分の身には栄養を、自分の心には人德を、民衆に対しては仁德を養うこと)を固く守るがよい。今、自分は何を養うべきかをよく観察して、先ずは自らを養うために努力する。
マロンだニャン。山雷頤☶☳は「自分の心には人德を、民衆に対しては仁德を養う」時だニャン。昨日(八月三十一日)総理官邸前で数千人が集まって「石破辞めろデモ」が行われた(以前行われた「石破辞めるなデモ」に集まったのはその十分の一程度)ように、石破押しのマスメディアが発表する石破は辞める必要はないという国民が多いという報道は信じがたいニャン。自民党議員も馬鹿ではないので責任を取らない石破総理に対する世論の厳しさを認識していると考えられるニャン。卦辞・彖辞には「頤(い)を覿(み)、自ら口(こう)實(じつ)を求む」とある。「頤(い)を覿(み)」とは石破総理に対する世論を見極めることだニャン。「自ら口(こう)實(じつ)を求む」とは自民党はどのように対応すべきかを考えて実行することだニャン。以上を踏まえて自民党の議員がどのように判断するかにより総裁選の前倒しの有無が決まることになるニャン。
みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
○象に曰く、山の下に雷(かみなり)有るは頤なり。君子以て言語を愼(つつし)み、飲食を節す。
どっしりと止まる山の下で雷が轟き動くのが頤の形である。立派な人は、口から出る「言葉」は慎(つつし)み、口から入る「食べ物」は節制して、自分の心に人德(民衆に対して仁德)を養う。
☆頤の中に物が入っていない。空腹は正しい道を履み行うことで吉運が開ける。外から物を手に入れるよりも自分を養ってくれる所を選ぶべきである。養う時。起業する時。自分を養うのも正しいか正しくないかによって幸不幸が決まる。事の始めにどうあるべきかをよく考えるべきである。
みかんだニャン。大象伝は「自分の心に人德(民衆に対して仁德)を養う」と解釈できるので、自民党の議員に人間としての良心(と言うか常識)があれば、九月八日に総裁選の前倒しを決定するに違いないニャン。もし、前倒しをせずに石破政権が続投するのならば、自民党は国民から見放されてあっという間に瓦解するに違いないニャン。また、高島嘉右衛門の占断には「正しいか正しくないかによって幸不幸が決まる」とあるので、自民党の議員に常識があれば、総裁選の前倒しを決定するだろうニャン。
わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
※第四段階の「小さな物語」陽剛初九の補佐を得る
○六四。顚(さかしま)に頤(やしな)わる。吉。虎(こ)視(し)眈(たん)眈(たん)たり。其(そ)の欲(よく)逐(ちく)逐(ちく)たり。咎(とが)无(な)し。
貴方は陰柔で大臣(六五の側近)の地位に在(あ)る。本来、上の者が下の者に養われるのは逆さまであるが、大臣(六五の側近)の任務を全うすべく初九の補佐を得れば、大臣(六五の側近)としての役割を果たすことができる。大臣(六五の側近)として虎のような威厳を保ちつつ、猛(たけ)からぬ態度で初九に接し、徐々に間(かん)断(だん)なく自らを養うべく、初九の補佐を得て大臣(六五の側近)としての職責を全うすれば、誰からも咎められることはない。
☆柔順な性質で位正しく応ずる初九も位が正しい。初九の助けによって六四は天下に恩沢を施す。下の者に助けられるのは逆さまだが吉運である。
山雷頤☶☳六四は「陽剛初九の補佐を得る」時である。「陽剛初九」とは世論であろう。世論の補佐を得るということは総裁選の前倒しを決定することである。世論の把握をマスメディアだけに頼っている自民党の議員はそれほど多くない(一部ベテラン議員の中には相変わらずマスメディアの情報を信じている議員もいそうだが…)と考えられるので、総裁選を前倒ししないと決定した場合は議員の常識が問われることになる。爻辞に「顚(さかしま)に頤(やしな)わる」とある。「顚(さかしま)に頤(やしな)わる」とは「世論に支持される」ことなので、総裁選の前倒しを決定することになる。決定できなければ世論が離れて自分党は瓦解するしかないだろう。高島嘉右衛門の占断にも「初九の助けによって六四は天下に恩沢を施す」とあるので、自民党は世論(マスメディアに歪められた世論ではなく、本当の世論)に支持される、すなわち、総裁選の前倒しを決定することが求められている。
