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ネコちゃんと學ぶ 論語手帳: 令和八年版

論語を初めて読んだのは今から二十年以上前、日本に古くから伝わる古典を學び始めて暫く経った頃だ。

論語の前に仏教を學んでおり、仏教を學ぶ中で禅の教えに惹かれ、地元のお寺で毎週日曜日の早朝開催されている日曜坐禅会にも参加した。

禅の教えにより坐禅を通して自分の心を制御することを実践するようになったが、仕事や生活にどのように活かせばよいか分からなかった。

そんな時に初めて論語を読み、これならそのまま仕事や生活に活かすことができると想った。

仏教を學び始めた時と同じように、定番と評価されている解説書を片っ端から読んで安岡正篤先生の高弟であられる伊與田覺先生の講座に何度も参加して、論語に関する理解を深めた。

安岡正篤先生が亡くなった直後に伊與田先生を襲った喪失感から立ち直るために全文毛筆で書いた名著「現代訳 仮名論語(論語普及会発行)」は、紙が擦り切れるほど何回も繰り返して読んだ。

この本をテキストにして論語の講義を何度も行ったので、付箋だらけメモだらけマーカーだらけだ。今も常に手元に置いて、何かあると開いて読んでいるし、論語の解説書もKindleから二冊出版している。

わたしが専門的に研究している「易経」と違って、「論語」は誰が読んでも容易に理解できる内容だし、数え切れないほどの解説書が出版されているので、今さらわたしが入り込む余地はないと思っていたが、手帳形式で出版された論語は見たことがない。

そこで、今回、論語を取り入れた令和八年版の手帳をKindleから出版することにした。題して「ネコちゃんと學ぶ論語」である。我が家のネコちゃん二匹(マロンちゃんとみかんちゃん)の写真と論語の文章を組み合わせて、毎日、スケジュールを管理しながら、少しずつ論語の教えが學べるように工夫した。

一人でも多くの方がこの手帳を用いて、仕事や生活に役に立つ論語の教えを、楽しく學んでほしいと思っている。

参考にした図書は「伊與田覺著 現代訳 仮名論語 論語普及会発行」である。