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時の物語 周易六十四卦 校正 36

五十三.漸進すれば幸を得る時

 毎日一歩一歩前に進む。何事も少しずつ前進すれば、時間はかかるが確実に成長して幸を得る。それが「漸進すれば幸を得るとき」である。一気に進めばあっという間に成長することもできる。だが進み方を間違えれば脱線しかねない。だから、時間はかかっても、少しずつ前進することが大事である。人生も仕事もじっくり取り組むことが成功の秘訣だ。少しずつ前進して幸せを掴む。そんな人生を送りたい。

 「漸進すれば幸を得る時」の主人公は「六.内部分裂する時」と「十五.謙遜して支える時」に登場した今時珍しい大家族に嫁いだ専業主婦の「あなた(わたし)」である。

 わが家は今時珍しい大家族。時系列で家族構成を示すと次のようになる。

○わたしが結婚した年
 祖父 八十五歳   祖母 八十二歳   父 五十五歳  母 五十歳
 夫 三十歳  妻のわたし 二十五歳
 夫の弟 二十五歳  夫の妹二十三歳 の 八人家族
○結婚三年目
 祖父 八十八歳   祖母 八十五歳   父 五十八歳  母 五十三歳
 夫 三十三歳 妻のわたし 二十八歳   長男三歳    長女一歳
 夫の弟 二十八歳  夫の妹二十六歳 の 十人家族

 結婚三年目の時に「六.内部分裂する時」で紹介した食事方針に関する一寸した家族騒動が起こり、夫が渋々祖父母と妹の間に入って一旦は解決した。だが、一年後(結婚四年目)問題が再燃し、前回渋々と対応した夫が毅然と対応して「わが家の食事の基本方針」として明文化した。それ以来食事方針に関して揉めることはなくなった。
 その後、結婚五年目の時に次男が生まれて、次のような家族構成で十一人家族となった。

○結婚五年目
 祖父 九十歳   祖母 八十七歳   父 六十歳  母 五十五歳
 夫 三十五歳 妻のわたし 三十歳   長男 五歳  長女 三歳  次男 一歳
 夫の弟 三十歳  夫の妹二十八歳 の 十一人家族

 本当に今時珍しい大家族に嫁いだわたしは、家族が食事の方針で揉めるなど、色々と大変なこともあるが、夫をはじめ家族は穏やかで優しく、嫁のわたしを気遣ってくれる。家族に幸せになってほしいと思うので、できることは可能な限りやっている。祖父は九十になったが九十とは思えないくらいに健康で記憶力もしっかりしている。祖母もそろそろ九十になるが祖父と同じくしっかりしている。以下省略。

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