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易経 繋辞上伝を読み解く 第一章 一

第一章
天尊地卑。乾坤定矣。卑高以陳。貴賤位矣。動靜有常。剛柔斷矣。方以類聚。物以羣分。吉凶生矣。在天成象。在地成形。變化見矣。
○天は尊(たか)く地は卑(ひく)くして、乾(けん)坤(こん)定まる。卑(ひ)高(こう)もって陳(つら)なりて、貴賤位(くらい)す。動静常有り、剛柔断(さだ)まる。方は類をもって聚(あつ)まり、物は羣(ぐん)をもって分れて、吉凶生ず。天に在りては象を成し、地に在りては形を成して、変化見(あら)わる。
 天は地から観れば遙かに高く聳え立っており、地は天から観れば遙かに低く謙っている。天を象って乾と定め、地を象って坤と定めたのである。
 下方に在る地(葦原の中つ国)と上方に在る天(高天原)は、生々化成のプロセスで連続して存在しており、六十四卦六爻の等級は下方に在る地を低く、上方に在る天を高く位置付けている(天地人三才)。
 乾(陽)は動くことを常態としており、坤(陰)は静かにしていることを常態としている。その常態を承けて、乾(陽)を剛、坤(陰)を柔と分けて断定している
 天(宇宙空間)の方向性は生成発展する(類をもって聚(あつ)まる)ことであり、地(萬物)の盛衰は生老病死のプロセスで分化していく(羣(ぐん)をもって分れる)ことである。易経は天地の生々化成を吉凶の占断で表現した書物である。
 天(高天原)は別天神によって無限の宇宙空間を創出し、神代七世によって宇宙空間に太陽と月と星と北極星(象)を創造した。地(神代七世により創造された様々な惑星)は山川草木や禽獣(形)を創造した。天地が交わって様々な事象が生み出されて変化していくのである。易経における陰陽消長(六十四卦)の変化は、以上のような天地の交わりを象って表現された時の物語である。

是故剛柔相摩。八卦相盪。
○是の故に剛柔相い摩(ま)し、八卦相い盪(うご)かす。
 以上のような理由で、易経においては、剛柔(陽陰)が交わって四象・八卦と発展し、八卦が交わって六十四卦が創出されたのである。

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