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天命に生きる日本の教え講座 安岡正篤「人生手帖」に学ぶ

安岡正篤一日一言を読み解く

五月二日の言葉 腎を養う②

悲と憂とどう違うかと思う人々もあろう。これは相即(そうそく…つきもの)ではあるが、どちらかというと、悲の方は過去につながり、憂の方は未来にわたるということができる。
そこで、特に春は脾を養い、夏には肺を養い、秋には肝を養い、冬には心臓を養い、四季を通じて最も腎を養う。つまり腎即ち身体の浄化装置を過労させぬこと、腎労・腎虚にせぬことである。
こういう心得が有ると無いとで人間一生どれほど違ってくるか測り知れぬものがある。(以上、安岡正篤一日一言から)

悲しむことは、過去を悔いること。憂うことは未来を不安に思うこと。そういうふうに解釈しますと、いずれも、仏教では禁止していることです。仏教は今を生きるための思想・宗教ですから、過去や未来など問題にしません。ひたすら今に没入します。
「春は脾を養い、夏には肺を養い、秋には肝を養い、冬には心臓を養い、四季を通じて最も腎を養う」とは、言い換えれば、春は余計なことは考えないように心掛け、夏は過去を悔いないように心掛け、秋は何があっても怒らないように心掛け、冬は未来を憂わないように心掛ける。そして、四季を通じてつまらないことにくよくよせずに、今という刹那を大切にするように心掛ける。そのような心得が有ると人間の一生は充実してくるものだ、ということになるでしょうか。

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