二七 山(さん)雷(らい)頤(い) ―‥‥艮山 ‥‥―震雷
互卦 二坤爲地 綜卦 同 錯卦 二八澤風大過
頤、貞吉。覿頤自求口實。
○頤(い)は、貞(てい)にして吉。頤(い)を覿(み)、自ら口(こう)實(じつ)を求む。
頤は上下二陽(実)が中に四陰(虚)を含んでいる。上卦艮は止まり下卦震は動く頤(あご)の形をしている。頤は口から栄養を取り身体を養うので、自分の身心(栄養と人德)や民衆(仁德)を養う意味になる。自分の身心や民衆を養うには、正しい道(自分の身には栄養を、自分の心には人德を、民衆に対しては仁德を養うこと)を固く守るが宜しい。今、自分は何を養うべきかをよく観察して、先ずは自らを養うために努力するのである。
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