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ネコちゃん占い師の占筮日記258

・九月十七日 水曜日 十.天澤履☰☱九五
 四時半に起床と寝坊した。今日もマロンちゃんとみかんちゃんとわたしが政治について占筮する。マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。
 本日は「自公政権を国民はどのように評価しているか」を占筮したところ天澤履☰☱九五が出た。
 ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。
 マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。
○虎の尾を履(ふ)む。人を咥(くら)わず。亨(とお)る。
 履(り)は上卦乾(剛健)に下卦兌(和悦)が履(ふ)み随(したが)う(五爻のカリスマトップに四爻以下の部下が必死で付いて行く)時である。小(兌柔)が大(乾剛)に履み随うのだから大変な困難を伴う。時には虎の尾を履(ふ)むような危険をも伴う。
 和(わ)悦(えつ)の心で剛健に履(ふ)み随(したが)えば虎に噛(か)まれることはない。何事も順調に進む。

 マロンだニャン。天澤履☰☱は「虎の尾を履(ふ)むような危険をも伴う」時だニャン。新総裁が決まった後、自公政権がどのような政策を行うか。場合によっては国民の虎の尾を履んで怒りを買うかもしれないニャン。卦辞・彖辞には「和(わ)悦(えつ)の心で剛健に履(ふ)み随(したが)えば虎に噛(か)まれることはない」とあるから、国民に寄り添った政治を行えば国民から支持されることもあるニャン。しかし、今の自公政権のスタンスを見ると期待できないニャン。
 みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
○象に曰く、上天下澤は履なり。君子以て上下を辯(わか)ち、民の志を定む。
 上に在(あ)るべき天が上に、下に在(あ)るべき澤が下に在るという履の形を見習って、組織の上下関係を正しく保ち、世のため人のために生きる方向性を決めて、民を教え導く。
☆艱難を冒して危険に対処する。人を尊敬し礼儀を重んじ調和と柔順を大切にし節度を守り、戦々恐々と物事に応ずれば、万事に忍耐することができ、遂には希望を叶えられる。油断をすると、自分から災難を招く。慎むべきである。女の裸体の象(かたち)である。
 みかんだニャン。大象伝に「上天下澤は履なり」とあるニャン。上卦の乾天☰が自公政権、下卦の兌澤☱が国民だとすると、利権を握っている自公政権が国民に寄り添う政策(減税を伴う財政出動)を行わないので、国民生活基盤は壊れている形となる。利権に預かる一部の国民は自公政権を評価しているが、預からない多くの国民は評価していないことになるニャン。高島嘉右衛門の占断に「油断をすると、自分から災難を招く」とあるので、新総裁選出後も自公政権が国民に寄り添わない政治を続けるならば、国民からの評価は失われて自滅することもあり得るニャン。
 わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
※第五段階の「小さな物語」カリスマトップの権勢に胡座をかく
○九五。夬(さだ)めて履(ふ)む。貞(てい)なるも厲(あやう)し。
 貴方はやり手のカリスマトップだが強引過ぎるので、臣下(部下)は心から貴方に帰服していない。貴方はカリスマトップの権勢に胡座をかいている。臣下(部下)の意見に耳を傾けずに、独断で組織を運営している。
 貴方の決断が正しくても、独(ひと)り善(よ)がりに陥って、謀反が起こる危険がある。
☆自分の決断を過信して、諫言を聞き入れない時は危険を招き寄せる。
 天澤履☰☱九五は「カリスマトップの権勢に胡座をかく」時。すなわち、戦後政権の座を握り続けてきた自民党が権力に胡座をかく時である。そうなると国民は黙っていない。自民党の評価は今後、下がり続けるであろう。爻辞には「貞(てい)なるも厲(あやう)し」とある。国民に寄り添うふりをしても国民に見抜かれて支持されない。すなわち、国民は自民党を評価しなくなる。高島嘉右衛門の占断に「諫言を聞き入れない時は危険を招き寄せる」とあるのも、国民が自民党を評価しなくなることを裏付けている。

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