・九月十三日 土曜日 四十九.澤火革☱☲上六
三時一寸過ぎに起床。今日もマロンちゃんとみかんちゃんとわたしが政治について占筮する。マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。
本日は「日本の政治に国民は何を求めているか4」を占筮したところ澤火革☱☲上六が出た。
ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。
マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。
○革は己(つちのと)の日乃(すなわ)ち孚(まこと)あり。元(おおい)に亨(とお)る、貞(ただ)しきに利(よろ)し。悔(くい)亡(ほろ)ぶ。
革は己(つちのと)の日。己(つちのと)は十(じつ)干(かん)(甲(こう)乙(おつ)丙(へい)丁(てい)戊(ぼ)己(き)庚(こう)辛(しん)壬(じん)癸(き))の六番目、組織や社会の発展段階の半ばを過ぎている。すなわち、組織や社会を変革する時に近付いている。組織や社会が崩壊に向かう幾(兆し)が至れば、大きな変革を為し遂げる時が到来した。変革の必要性は、組織や社会を運営している今の体制が綻(ほころ)び、今の体制が組織や社会を動かしていることの弊害が目につくようにならないと認識されない。適切な時期に変革を断行するから民衆(組織や社会の構成員)に支持される。民衆に支持されるから大きな変革を為し遂げられる。正しい(適切な時期に変革を断行する)道を固く守れば、平常時なら後悔することも、変革時なら許される。
マロンだニャン。澤火革☱☲は「社会を変革する時」だニャン。国民は政権交代を求めているニャン。卦辞・彖辞に「大きな変革を為し遂げる時が到来した」とある。国民のことより自分たちの利権を優先して選挙に敗れても見直そうとしない自公政権を打ち倒し国民の立場に立つ政党が政権与党になることを国民は求めているようだニャン。
みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
○象に曰く、澤(さわ)の中に火有るは革なり。君子以て歴(こよみ)を治(おさ)め時を明かにす。
澤(上卦兌)の中(下)に火(下卦離)が有る。君子(立派な人)は水(すい)火(か)相(あい)滅(ほろ)ぼす革の形に見習って、時の変化に順応した行動計画を暦(中長期の計画)に表して、政治や政策の実施計画(短期の計画)を民衆(組織や社会の構成員)に明示する。(或いは正しい暦を制定し、春夏秋冬の変化を明らかにして、農業に基づく経済活動を支援する。)
☆旧来の制度や在り方を捨て去って刷新する時。因(いん)循(じゆん)姑(こ)息(そく)なやり方に安んずることなく、断固として変革すべきである。改革を成し遂げ万事刷新すれば後悔は全て消滅する。
みかんだニャン。大象伝には「君子(立派な人)は水(すい)火(か)相(あい)滅(ほろ)ぼす革の形に見習って、時の変化に順応した行動計画を暦(中長期の計画)に表して、政治や政策の実施計画(短期の計画)を民衆(組織や社会の構成員)に明示する」とあるニャン。百年計画を持たないまま漂い続けている戦後の日本政治を脱却して中長期計画に基づく政治を実現することを国民は求めているようだニャン。高島嘉右衛門の占断には「旧来の制度や在り方を捨て去って刷新する時」とあるのはそのような国民の思いを裏付けているニャン。
わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
※第六段階の「小さな物語」君子豹変す
○上六。君(くん)子(し)豹(ひよう)變(へん)す。小人は面(めん)を革(あらた)む。征けば凶。貞に居れば吉。
変革・革命の最終段階である。大変革(革命)が為し遂げられて天下に及ぶ時。大変革(革命)に参画した君子(立派な人)は豹(ひよう)の模様のように鮮やかに改心し、新しい体制に貢献する。だが、自分や家族を守ることに汲(きゆう)々(きゆう)とする小人(普通の人々)は、新体制に表面的には従うが、体制が変革して、仕事や生活が変化することに対して、不安や不満を抱いている。このような小人を屈服させようと強引に押し進めれば失敗する。すでに大変革(革命)は為し遂げられた。内心不安や不満を抱く小人を寛大に受け容れて正しい道を貫けば、変革の時は成就して幸運を招き寄せる。
☆小人が表面上改心して君子に従う時である。
澤天夬☱☰上六は「君子豹変す」る時である。これまで渋々自公政権を支持してきた良識ある国民(君子)が自公政権を見限って政権交代を求めている。だが、爻辞には「自分や家族を守ることに汲(きゆう)々(きゆう)とする小人(普通の人々)は、新体制に表面的には従うが、体制が変革して、仕事や生活が変化することに対して、不安や不満を抱いている」とある。この小人とは未だにマスメディアを信じている情報弱者、多くは高齢者である。自公の支持者には高齢者が多い。選挙に行く割合も高い。よって、若年層や勤労者世帯など今の政治に不満を抱いている人の多くが選挙に行かないとしたら政権交代は実現しないことになる。ただし、高島嘉右衛門の占断に「小人が表面上改心して君子に従う時」とあるので、そろそろ高齢者も今の政治のおかしさに気が付いて自公に投票せず、政権交代が実現する可能性もある。