・九月十二日 金曜日 四十三.澤天夬☱☰初九
四時に起床。今日もマロンちゃんとみかんちゃんとわたしが政治について占筮する。マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。
本日は「日本の政治に国民は何を求めているか3」を占筮したところ澤天夬☱☰初九が出た。
ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。
マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。
○夬(かい)は王(おう)庭(てい)に揚(あ)ぐ。孚(まこと)ありて號(さけ)ぶ。厲(あやう)き有り。告(つ)ぐること邑(ゆう)よりす。戎(じゆう)に即(つ)くに利(よろ)しからず。往(ゆ)く攸(ところ)有るに利し。
夬は決する(五陽爻の君子が一陰爻の小人を決し去る)時である。勢い衰えた小人(上六の一陰爻)の悪(あつ)行(こう)を公(おおやけ)にして民衆に知らしめる(広く一般大衆に認識してもらう)のである。君子(立派な人)が至誠の心で高らかに民衆に訴えても、権力を有する佞人(上卦兌の主爻)上六はしたたかなので危険が伴う。だから、先ずは近隣の人々から説得していく。すなわち足(あし)下(もと)を固めるのである。権力を有する上六の佞人を決し去るに中っては武力(力業)を用いるべきではない。武力(力業)を用いれば世の中が混乱する。以上を踏まえて対処すれば、必ずや佞人上六を決し去る(九五の段階で九五のトップが上六を除去することを決断し、上六の段階で上六を除去する)ことができる。
マロンだニャン。澤天夬☱☰は「君子が一陰爻の小人を決し去る」時だニャン。上六の一陰が九五以下の五陽に除去されるニャン。上六とは勿論自公政権、九五以下の五陽とは自公政権に辟易している国民だニャン。卦辞・彖辞の「夬(かい)は王(おう)庭(てい)に揚(あ)ぐ」とは、このことだニャン。国民は自公政権を政権の座から引きずり下ろそうと願っているニャン。
みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
○象に曰く、澤、天に上(のぼ)るは夬なり。君子以て祿(ろく)を施(ほどこ)して下(しも)に及ぶ。德を居(お)くは則(すなわ)ち忌(い)む。
澤(兌☱)が天(乾☰)の上に昇り決(けつ)潰(かい)して、恩澤の慈雨を降らせる。君子(立派な人)は、家臣(部下)には恩(おん)祿(ろく)を、民(民衆)には恩恵を施す。德を出し惜しみして民(民衆)に恩澤を施さないのは、君子(立派な人)の忌(い)み嫌うことである。貴方が君子(立派な人)ならば、德を出し惜しみすることを戒め慎まなければならない。
☆運氣が尽きて大きな災難が迫っている。上爻に至る時に最も大きな災難が待ち構えている。住居を移転し私利私欲を捨て道徳的な行動を積み上げ神仏のご加護を賜って、夬の運氣が衰えるまで慎重に行動して身を滅ばさないように注意すべし。
みかんだニャン。大象伝に「澤(兌☱)が天(乾☰)の上に昇り決(けつ)潰(かい)して、恩澤の慈雨を降らせる」とあるニャン。澤(兌☱)とは自公政権だニャン。天(乾☰)とは怒れる民衆だニャン。マロンちゃんの占断と同じく、国民は自公政権を政権の座から引きずり下ろそうと願っているニャン。そのことを高島嘉右衛門の占断では「運氣が尽きて大きな災難が迫っている」と言っているニャン。
わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
※第一段階の「小さな物語」無闇に前進しても勝てる見込はない
○初九。趾(あし)を前(すす)むるに壯(さかん)なり。往きて勝たず。咎と爲す。
貴方は最下(一番下)に居て孤立無援である。だが、決するという夬の時の始めに中って、権力を有する佞人上六を除き去ろうとして前進する意欲は旺盛である。しかし、今、無闇に前進しても勝てる見込はない。無闇に前進すれば咎を免れない。
☆時が至らなければ進まない。天下国家を救えるのは豊富な経験を積んだ人物である。若輩者は自戒して慎むべきである。
澤天夬☱☰初九は「無闇に前進しても勝てる見込はない」時である。初九は国民の最下層、減税しようとしない自公政権の緊縮財政に苦しんでいる人々。自公政権を倒そうと野党に投票するが、まだ自公政権を倒すまでには至らない。爻辞には「無闇に前進すれば咎を免れない」とあり、同じ意味である。高島嘉右衛門の占断に「時が至らなければ進まない」とあるのも同じ意味である。以上のことから、国民は自公政権が倒れることを望んでいるが、次の選挙では政権交代は起こらないことがわかる。