・九月十日 水曜日 六十一.風澤中孚☴☱六三
四時一寸前に起床。今日もマロンちゃんとみかんちゃんとわたしが政治について占筮する。マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。
本日は「日本の政治に国民は何を求めているか」を占筮したところ風澤中孚☴☱六三が出た。
ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。
マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。
○中(ちゆう)孚(ふ)は、豚(とん)魚(ぎよ)吉。大川を渉るに利し。貞しきに利し。
中孚は私心なく真心に満ち溢れている時である。中孚の心を具えている人に出逢えば、無(む)知(ち)蒙(もう)昧(まい)で豚(とん)魚(ぎよ)のように愚かな人でも、中孚の私心のない真心に接して、心の底から感動する。中孚の心を具えている人は、何を行っても幸運を招き寄せる。それゆえ、どんなに困難な事でも成し遂げられる。正しい(私心のない真心で人に接する)道を固く守るから何事もうまく行く。
マロンだニャン。風澤中孚☴☱は「私心なく真心に満ち溢れている時」だニャン。卦辞・彖辞には「中孚の心を具えている人に出逢えば、無(む)知(ち)蒙(もう)昧(まい)で豚(とん)魚(ぎよ)のように愚かな人でも、中孚の私心のない真心に接して、心の底から感動する」とある。すなわち、国民は今の偽善に満ちた政治に辟易しており、中孚(私心のない真心に満ち溢れている)の政治を求めていることが分かるニャン。
みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
○象に曰く、澤の上に風有るは、中孚なり。君子以て獄(ごく)を議し死を緩(ゆるや)かにす。
澤(下卦兌)の上に風(上卦巽)が有る。澤の水が悦んで風の動きに順う(真心が普く社会に行き渡る)。君子(立派な人)はこの形を見習って、悪事を裁くときはよく議論してから虚(きよ)心(しん)坦(たん)懐(かい)に罪の軽重を適切に定め、罰は罪の軽重に応じて適切に定めると共に、できるだけ極刑(死刑)は避けて人の性命を貴ぶのである。
☆自分から誠実に相手と接すれば相手も誠実に接してくれる。(中略)善人は善人に感じ、不善人は不善人に感じる。(中略)善人は益々善人となり不善人は益々不善人となる。自分の真心があれば相手も真心で応じてくれる。それぞれのことを信用・信頼できる時。
みかんだニャン。大象伝には「澤(下卦兌)の上に風(上卦巽)が有る。澤の水が悦んで風の動きに順う(真心が普く社会に行き渡る)」とあるニャン。高島嘉右衛門の占断には「それぞれのことを信用・信頼できる時」とあるニャン。すなわち、国民は真心が普く社会に行き渡り、政治を信用・信頼できるようになることを求めているのだニャン。
わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
※第三段階の「小さな物語」支離滅裂で救いようがない
○六三。敵を得(え)、或(あるい)は鼓(こ)し或は罷(や)め、或は泣き或は歌ふ。
陰柔で才能乏しいのにやり過ぎる性格の貴方は、何かと目立とうとする佞人である。上司の上九もやり過ぎる性格の佞人である。私心のない真心とはほど遠い佞人同士が親しみ合えばろくなことにはならない。「敵」とは上九のことだ。目立ちたがり屋の貴方は太鼓を鳴らして相手を責めていたかと思えば、勝てそうもないので止めてしまう。途方に暮れて歌をわめき散らしていたかと思えば、突然陽気になって楽しそうに歌を唄う。貴方は支離滅裂で救いようがなく、何をやってもうまく行かない。
☆定見がないから常に相手の顔色を窺い、自分を不幸に見せて相手から同情を誘う。徳を失った佞(ねい)人(じん)の哀れな物語。
風澤中孚☴☱六三は「支離滅裂で救いようがない」時である。爻辞には「貴方は支離滅裂で救いようがなく、何をやってもうまく行かない」とある。高島嘉右衛門の占断には「徳を失った佞(ねい)人(じん)の哀れな物語」とある。マロンちゃんとみかんちゃんの占断によると「国民は真心が普く社会に行き渡る」ような政治を求めているが、己の権力追求に明け暮れてきたろくでなしの政治家どもは「支離滅裂で救いようがなく、何をやってもうまく行かない。徳を失った佞(ねい)人(じん)の哀れな物語」を演じるしかない。すなわち、国民が求める政治は自公政権が続く限りやってこない。そこで国民は真心を持った政治家が政治の表舞台に立つことを願っているのである。