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ネコちゃん占い師の占筮日記250

・九月九日 火曜日 五十七.巽為風☴☴九三
 四時に起床。今日もマロンちゃんとみかんちゃんとわたしが政治について占筮する。マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。
 本日は「石破総理が辞任した後の日本の政治について国民は何を期待しているか2」を占筮したところ巽為風☴☴九三が出た。
 ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。
 マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。
○巽(そん)は小しく亨る。往(ゆ)く攸(ところ)有るに利し。大人を見るに利し。
 巽はすっと入る性質がある。その性質から「謙る」「巽順」と云う意味が出てくる。巽は巽順(柔順)に人に謙(へりくだ)って従う時である。巽順(柔順)に人に謙(へりくだ)って従うので、小さな事ならすらっと通る。常に柔順に人に謙って行動することが肝要である。しかし、誰にでも謙ればよいと云うわけではない。立派な人(大人)に謙るから善い結果が得られるのである。
 マロンだニャン。巽為風☴☴は「謙って通る」時だニャン。卦辞・彖辞には「巽(そん)は小しく亨る」とあるニャン。「謙る」「小しく亨る」という言葉から、国民は日本の政治にあまり期待していないと解釈できるニャン。
 みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
○象に曰く、隨(ずい)風(ふう)は巽なり。君子以て命(めい)を申(かさ)ね事を行ふ。
 風が次から次へと吹き続ける。君子(立派な人)は、部下や民衆がよく理解できるように、丁寧且つ、繰り返し繰り返し命令を伝えて、その後、計画を実行する。
☆疑いが多くて事を誤る時。英(えい)邁(まい)で果断な人物を抜擢して事業を企画するが宜しい。陰的存在が陽的存在に順いながら陽的存在を利用する時。何かに柔順に従う時。進退決することができない時。
 みかんだニャン。大象伝に「風が次から次へと吹き続ける」とあるニャン。日本の政治は総理大臣が次々替わると国民は感じているようだニャン。高島嘉右衛門の占断には「疑いが多くて事を誤る時」とあるニャン。国民は自公政権に疑いを持っており、政治に期待できない状況のようだニャン。すなわち、安倍政権以来、総理大臣は次々と替わり、何の成果も上げていないので、国民は自公政権に疑いを持っており、総裁が変わったところで本質的には何も変わらないから、政治に期待できないということだニャン。
 わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
※第三段階の「小さな物語」何ともまぁ恥ずかしいことである
○九三。頻(しき)りに巽(そん)す。吝(りん)。
 貴方はやり過ぎる性格で剛に過ぎる。人に謙(へりくだ)って従う巽の時に適合すべく、己の傲慢な性格を偽って巽順を装ってみるが、装っているだけだから、気が付くと傲慢な態度に戻ってしまう。そこでまた装ってみるが、気が付くとまた傲慢な態度に戻ってしまう。何ともまぁ恥ずかしいことである。
☆志が定まらない。何をするにも目的がなく妄動する。してはならない時に強行してやろうとするので、事を成し遂げられないだけでなく困窮して志を喪失する。内心では逆らいながら調子を合わせて媚(こ)び諂(へつら)う。強引な人が柔順を装っているが強引さが滲み出てしまう。
 巽為風☴☴九三は「何ともまぁ恥ずかしい」時である。国民は石破政権に呆れ果てて「何ともまぁ恥ずかしい」ことだなぁと感じている。爻辞には「頻(しき)りに巽(そん)す(巽順を装う)。吝(りん)(恥ずかしい)」とある。国民は半ば政治を諦め、誰が総理大臣になっても一定の評価はするものの、いつも裏切られるので、何とまぁ日本の政治は恥ずかしい。それを支えている国民も恥ずかしいと感じているようだ。高島嘉右衛門の占断には「志が定まらない。何をするにも目的がなく妄動する」とある。まさしく今の日本の政治そのものであり、多くの国民にも当て嵌まる。巽為風☴☴の九三が六三に陰陽転じると、之卦風水渙☴☵となる。風水渙☴☵は上卦巽☴の突風(外部環境の大きな変化)により下卦坎☵水の水面が砕け散って(組織が)バラバラになる。(トップが)危機感を抱き、原点(先祖の御霊や組織創業の理念)に戻り、求心力を高めて、バラバラになった状態を一つに纏(まと)め(組織を以前よりも)一体化させる(雨降って地固まる)時である。このような政治が続けば日本はどんどん堕ちていく。それではいけないと国民は感じ始めている。総理大臣が替わっても自公政権には期待できないので、自公政権に代わる政治体制ができないものかと国民は思い始めている。何時になるか分からないが、次回の衆議院選挙で国民が願っている政治体制に近づくであろう。

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