・九月八日 月曜日 十四.火天大有☲☰九二
四時に起床。今日もマロンちゃんとみかんちゃんとわたしが政治について占筮する。マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。
占断の通り「総裁選の前倒しが決定する前に辞任した石破総理を国民はどのように評価(批判)しているか」を占筮したところ火天大有☲☰九二が出た。
ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。
マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。
○大(たい)有(ゆう)は、元(おおい)に亨(とお)る。
大有は乾(天)の上に離(無我のトップ)が在り、天上に太陽が燦(さん)々(さん)と輝き普(あまね)く天下万民を慈しみの光で照らす時である。
一陰の六五(トップ・指導者・リーダー)が君位に在り、五陽の賢人(臣民)が帰服するので、何事も滞りなく進み、幾久しく安泰の時が続く。
マロンだニャン。火天大有☲☰は「六十四卦中もっともよい時」なので、辞任した石破総理の評価(批判)を断ずるには不適だニャン。そこで、九二変じて六二となる之卦離為火☲☲を用いて占断するニャン。離為火☲☲の卦辞・彖辞は次のとおりだニャン。
○離は貞(ただ)しきに利し。亨(とお)る。牝(ひん)牛(ぎゆう)を畜(たくわ)えば吉。
離は天地人の道の正しきに麗(つ)きて(人間社会に当て嵌めれば大人・君子は要職に就くべきだが小人は要職に就くべきではない)明智・明德を用いて世を治める時である。
常に堅固に正しき道に麗(つ)きて明智・明德を用いるが宜しい。そうであれば、何事もすらっと通る。柔順な牝(め)牛(うし)を養い育てるように、柔順に正しき天地人の道に麗(つ)き(大人・君子が要職に就い)て明智・明德で世を治めれば、幸運を招き寄せる。
離為火☲☲は「大人・君子は要職に就くべきだが小人は要職に就くべきではない」時だニャン。また、卦辞・彖辞には「貞(ただ)しきに利し。亨(とお)る」とあるニャン。それに対して石破総理は「貞しくないから利しくなく、亨らず」だったのだニャン。すなわち、国民は石破総理が辞任したことを「当然のこと」と捉えていることになるニャン。
みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
○象に曰く、明(めい)兩(ふた)たび作(おこ)るは離なり。大(たい)人(じん)以て明を繼(つ)ぎて四(し)方(ほう)を照らす。
日に日に新たに太陽が昇るように、先代から現世・現世から後世へと明智に明智を明德に明德を継いで文明を継承する。先代の明智・明德を継承し、天地と德を合わせ、賢臣(すぐれた部下)と意を合わせて、普(あまね)く天下人民を照(しよう)臨(りん)(神仏が見守るように君主が仁德で社会を統治)する。※「大人以て明を繼ぎて四方を照らす」とあるが、離は下卦を先代の御代(過去の成功した歴史)、上卦を現世或いは後世の御代(現在あるいは将来の志半ばの歴史)と見做している。
爻辞の言葉は、下卦を先代の御代の治世(過去の歴史)、上卦を現世或いは後世の御代の治世(現在あるいは将来の歴史)として作文している。
☆火は物に付着して移動する性質がある。それゆえ始めは善き性質を持っていても、互体(二三四爻)巽の風が吹けば火の勢いが盛んになって損害を及ぼすことがある。剛健で積極的な人と接するよりも柔順な善人と接して共に事業を計画するべきである。
みかんだニャン。大象伝に「大(たい)人(じん)以て明を繼(つ)ぎて四(し)方(ほう)を照らす」とあるのは、国民は辞任した石破総理の後を高市早苗さんが引き継ぐ(次期総裁になる)ことを期待していると読み取ることができるニャン。高島嘉右衛門の占断に「火は物に付着して移動する性質がある」ニャン。「火」は支持、「物」は総裁選候補者と読めるニャン。高市早苗さんが出馬した場合、自民党議員と党員の支持をどの程度集められるかがポイントだにゃん。下馬評では小泉進次郎農水大臣が有力と言われている。マロンちゃんの占断を引き継いで解釈すると、国民は石破総理が辞任したことを「当然のこと」と捉えており、次期総裁に高市早苗さんが就任することを期待しているが、それが実現する確率は高くないという感じになりそうだニャン。
わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
※第二段階の「小さな物語」日が中天に昇って天運盛んな時・源平時代から江戸時代中期まで
○六二。黄(こう)離(り)なり。元(げん)吉(きつ)。
六二は離の成(せい)卦(か)主(しゆ)(主人公)である。柔順中正にして明智・明德・文明の德を具えて正しい位に麗(つ)いており中天に燦(さん)然(ぜん)と輝いている。黄色は最も高貴な中央の色である。黄(こう)氣(き)は吉(きつ)祥(しよう)である。今は、日が中天に昇って天運盛んな時だから、何事もすらすら通る。
☆天から授かった運命が盛ん(盛運)な時。文明の発展のために政治体制を構築(政治的な事業を実施)して、経済的な繁栄のために事業を興すべきである。この機械に乗じて文明の華を開花させる。どうして、妨害されるようなことがあろうか。
離為火☲☲六二は本来「日が中天に昇って天運盛んな時」である。だが、九三には時が傾き、九四に至っては組織が壊滅状態になる。それゆえ、今は自公政権最後の見かけ上の安定期で今後は衰運に転落すると予測できる。爻辞に「日が中天に昇って天運盛んな時」とあるのが、そのことを裏付けている。高島嘉右衛門の占断に「文明の発展のために政治体制を構築する」とあるが、そのためには石破総裁の後継者に保守本流の高市早苗さんが就任することが求められるが、その可能性は高くない。以上のことから、マロンちゃんとみかんちゃんの占断を引き継いで断ずると、国民は石破総理が辞任したことを「当然のこと」と捉えており、次期総裁に高市早苗さんが就任することを期待しているが、それが実現する確率は高くなく、下馬評の高い小泉進次郎さんが次期総裁に就任すると、自公政権はさらなる衰運に転落して、日本の政治は大混乱すると予測できる。