・九月七日 日曜日 七.地水師☷☵六五
四時に起床。今日もマロンちゃんとみかんちゃんとわたしが「国民は今の政治状況をどのように感じているか」を占筮する。マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。
本日は「総裁選の前倒しがほぼ確定している中で、石破総理は辞任するか」を占筮したところ地水師☷☵六五が出た。
ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。
マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。
○師(し)は貞。丈(じよう)人(じん)なれば吉にして咎无し。
師は多くの人々(大衆)を率(ひき)いて、組織と組織(国家から家庭まであらゆる組織)が戦う時である。戦いには正義がなければならない。才德高く、リーダーに相応しい人物を総大将に担ぎ上げれば、戦いに勝って大衆を守ることができる。多少犠牲があっても咎められない。
マロンだニャン。地水師☷☵は「組織と組織が戦う時」だニャン。総裁選前倒し反対派と賛成派の戦いだニャン。卦辞・彖辞に「戦いには正義がなければならない」とあるので賛成派が勝つことは間違いないニャン。問題はその流れに対して石破総理が事前(結論が出る九月八日)に辞任するかどうかということだニャン。上卦坤を石破総理、下卦坎を自民党議員団の過半数(総裁選の前倒しの決定)だとすれば、坤は順う、坎は険しい判断という意味になるから、石破総理は九月八日に結論が出る前に辞任すると解釈できるニャン。
みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
○象に曰く、地中に水有るは師なり。君子以て民を容れ衆を畜(やしな)う。
養分豊かな大地のように、大らかな気持で大衆を受け容れ、養い育て教え導く。
☆力づくや誤魔化しで困難から脱しようと悪知恵を企てれば、ますます困難に陥る。正しい道を固く守って、正々堂々と王道を歩めば、困難を脱して志を実現することができる。敵が現れるので、必要に迫られて指揮官を招(しよう)聘(へい)する。商売や売買では競争が激しくなる。物価は下落する。
みかんだニャン。大象伝には「地中に水有るは師なり」とあるニャン。マロンちゃんと同じように上卦坤を石破総理と見れば坤の性質は順うことだから総裁選を前倒しするという過半数を超える自民党議員の判断に順うが、その心中は下卦坎のように険しいということになりそうだニャン。高島嘉右衛門の占断には「悪知恵を企てれば、ますます困難に陥る」とあるニャン。これは石破総理のことだニャン。以上のことから、石破総理は九月八日に結論が出る前に辞任すると予測できるニャン。
わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
※第五段階の「小さな物語」リーダーに相応しい人物を抜擢する
○六五。田(でん)に禽(きん)有(あ)り、言(げん)を執(と)るに利し。咎无し。長(ちよう)子(し)師(いくさ)を帥(ひき)いる。弟(てい)子(し)は尸(しかばね)を輿(の)す。貞なるも凶。
貴方は組織のトップである。田(た)を禽(きん)獣(じゆう)が荒らすように、組織外の敵が攻めて来た時は、トップとしての威厳を発揮して経験豊富な人物を総大将(リーダー)に命じて、組織外の敵を征伐する。自分の組織を守るためだから、誰からも非難されない。貴方が総大将の資質を具えた人物九二を抜擢任用すれば、九二は組織を統(とう)率(そつ)して勝利を得ることができる。だが、総大将の資質に欠ける六三を抜擢任用すれば屍(しかばね)を車に載せて帰ることになる。兵士(部下)が頑張って戦ったとしても敗れること必至である。九二に該当する人材が見当たらない場合は、己の力を弁えている六四を抜擢すべきである。
☆王(トップ)が大将(リーダー)に命令して戦争を全面的に任す時である。優れた人物をリーダーとして一任すれば吉を招く。リーダーの選択を誤れば失敗する。
地水師☷☵九五は「リーダーに相応しい人物を抜擢」すれば戦いに勝つ時。石破総理は到底リーダーに相応しい人物とは言えないので、辞任に追い込まれる。爻辞には「弟(てい)子(し)は尸(しかばね)を輿(の)す。貞なるも凶」とある。「弟(てい)子(し)は尸(しかばね)を輿(の)す」とは石破総理で選挙をすれば自民党は敗れるということ。「貞なるも凶」とはいくら石破総理が辞めないと言っても最後は追い込まれて辞任するということである。高島嘉右衛門の占断に「リーダーの選択を誤れば失敗する」とあるのも同じように読み取れる。以上のことからマロンちゃんとみかんちゃんと同じく、石破総理は九月八日に結論が出る前に辞任すると予測する。