・九月二日 火曜日 四十.雷水解☳☵九四
四時一寸前に起床。今日もマロンちゃんとみかんちゃんとわたしが「国民は今の政治状況をどのように感じているか」を占筮する。マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。
本日は「九月八日に自民党が総裁選の前倒しを決定しなかった場合、政局によって年内に解散総選挙が行われる可能性は有るか無いか」を占筮したところ雷水解☳☵九四が出た。
ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。
マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。
○解(かい)は西南に利(よろ)し。往(ゆ)く所无(な)ければ、其(そ)れ來(きた)り復(かえ)りて吉。往(ゆ)く攸(ところ)有れば、夙(はや)くして吉。
解は水山蹇(或いは水雷屯)の艱難辛苦が解けた時なので、静かな大地(坤☷は文王八卦で西南の方角)に居るようにゆったりとして平穏にしているがよい。全ての艱難辛苦が解決している(大災難による被害が大凡解決している)ならば、自らの居場所に帰って来て安静にしているがよい。未(いま)だ解決しなければならない艱難辛苦が(大災難による被害が)残っているならば、暢(のん)気(き)にかまえていないで速やかに解決するがよい。速やかに解決すれば幸運を招く。
マロンだニャン。雷水解☳☵は「艱難辛苦が解けた時」だが、総裁選の前倒しを行わなかったということは「艱難辛苦が解けていない」ので、世論や政局によっては年内に解散総選挙が行われる可能性があると予測できるニャン。卦辞・彖辞の「往(ゆ)く攸(ところ)有れば、夙(はや)くして吉」とは、艱難辛苦が残っているならば、速やかに解決するがよいという位皆ので、やはり年内に解散総選挙が行われる可能性が高いと言えるニャン。
みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
○象に曰く、雷雨作(おこ)るは解なり。君子以て過(あやまち)を赦(ゆる)し罪を宥(なだ)む。
雷(上卦震)が上空に轟(とどろ)き渡り、慈雨(下卦坎)が大地を潤す。君子(立派な人)は、寛大な心で臣民(部下や民衆)の過失を許し、軽微な犯罪に対しては罪を軽くする。
☆これまでの心配事や悩みも解の時が至れば解決する。動けば必ず幸運を招き寄せる。内面や内側にまだ険阻艱難が潜んでいる。今やるべきことをきちんとやって、内なる険阻艱難を取り除く時である。
みかんだニャン。大象伝に「雷雨作(おこ)るは解なり」とあるニャン。「雷雨」を解散総選挙と見れば今年中に選挙が行われる可能性があるニャン。高島嘉右衛門の占断に「内面や内側にまだ険阻艱難が潜んでいる。今やるべきことをきちんとやって、内なる険阻艱難を取り除く時である」とあるのもそのことを裏付けているニャン。
わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
※第四段階の「小さな物語」小人六三との腐れ縁を断ち切る
○九四。而(なんじ)の拇(ぼ)を解(と)け。朋(とも)至りて斯(こ)れ孚(まこと)とせん。
陽剛の大臣である貴方は、六五(トップ)の信任を得ているが、陰柔でやり過ぎる性質の小人(俗物)六三と腐れ縁で結ばれていることが欠点である。そこで、自分の足の親指で蹴っ飛ばすように小人六三との腐れ縁を断ち切れば、六五(トップ)を補佐しようとする志を同じくする忠臣九二がやって来て、共に真心を抱いて六五(トップ)と通じ合うことができる。
☆小人に親しめば賢人でも道を踏み外す。慎むべきである。小人を退けることができれば正しい(君子の)道を歩んでいける。
雷水解☳☵九四は「小人六三との腐れ縁を断ち切る」時。「小人六三」とは自民党を苦境に追い込んでいる自民党の執行部とその配下の議員であろう。爻辞には「朋(とも)至りて斯(こ)れ孚(まこと)とせん」とある。「朋」とは自民党の執行部に反対している保守系議員であろう。「六五(国民の安寧を祈っている今上陛下)の信任を得ている六四」とは麻生最高顧問ではなかろうか。九月八日には総裁選の前倒しができなかった保守系議員と麻生最高顧問が石破政権打倒のために内閣不信任決議案を提出して解散に追い込み、保守系議員の復権を図ることはあり得ない話ではないだろう。