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易経(周易)を読み解く 五五(地山謙 初二三)

初六 ‥‥‥ ―‥‥ (地山謙) 之卦 三六地火明夷

初六。謙謙君子。用渉大川。吉。
○初六。謙(けん)謙(けん)す。君子用(もつ)て大(たい)川(せん)を渉(わた)る。吉。
 初六は柔順な性格で謙(けん)謙(けん)する時の始めに居て最下の地位に謙(へりくだ)る(陰爻陽位)。謙(へりくだ)る上にまた謙(へりくだ)る君子である。謙(へりくだ)る姿勢を最後まで全うすれば、大きな川を徒歩で渉(わた)るような危険を冒して大事業に取り組んでも、幸運を招き寄せる。
象曰、謙謙、君子卑以自牧也。
○象に曰く、謙(けん)謙(けん)する君子は、卑(ひ)にして以(もつ)て自ら牧(やしな)う也。
 小象伝は次のように言っている。謙(へりくだ)る上にまた謙(へりくだ)る君子は、常に自分の身を卑(ひく)くして人に謙(へりくだ)り自らの道德才能を養うから、幸運を招き寄せるのである。

【以下、高島易断から占いとしての見立てを引用】
〇自分のことを誇らないので、人から憎まれず、侮(あなど)られない。平安の世であるから、誇らずとも自然とその功績は世間に知られるようになる。人と接する時は、親しみ和することを大切にするので、自然に大衆を感化する。
○人徳があり、人々から信望がある人が率先して、大衆を産業の振興に導いていく時。
○自分の身を修め、慎みの心と謙遜することを保ち続ければ、何事も吉運を招く。

以下省略。次の書籍をご覧ください。

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