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ネコちゃん占い師の占筮日記214

・八月三日 日曜日 四十四.天風姤☰☴九四
 四時一寸過ぎに起床と今日も寝坊してしまった。このままでは寝坊が癖になってしまう。いかんいかん。今日もマロンちゃんとみかんちゃんとわたしが「参議院選挙後の行方と政局」を占筮する。マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。
 本日は「参政党と共に議席を伸ばした日本保守党の行方」を占筮したところ天風姤☰☴九四が出た。
 ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。
 マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。
○姤(こう)は、女(じよ)壯(さかん)なり。女を取(めと)るに用ふる勿(なか)れ。
 姤は一陰(小人・女・邪心)が五陽(君子・男・清明心)の下にすっと入り込んで(下卦巽)、巧妙に五陽に取り入り、陰(小人・女・邪心)の勢力を増大していく時である。このような時(邪心が魅力的な姿に化身して君子を誑(たぶら)かす時)には、女(魅力的な姿に化身した邪心の例え)を決して用いてはならない。
 マロンだニャン。天風姤☰☴は「女(じよ)壯(さかん)なり」だニャン。現代語訳すれば「姤は一陰(小人・女・邪心)が五陽(君子・男・清明心)の下にすっと入り込んで(下卦巽)、巧妙に五陽に取り入り、陰(小人・女・邪心)の勢力を増大していく時」となるニャン。もし一陰が日本保守党のことを指すのならば、日本保守党には問題がありそうだニャン。
 みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
○象に曰く、天の下に風(かぜ)有るは姤(こう)なり。后(きみ)以て命(めい)を施(ほどこ)し四(し)方(ほう)に誥(つ)ぐ。
 天(乾)の下に風(巽)が吹き、遍く地上に風が行き渡る。トップは、萬民が清明心を保ち続けるための命令を発布して天下の隅々にまで行き渡らせ、萬民を教え導く。
☆ある組織や社会の中に佞人がスッと入り込む。悪に染まってしまってからそのことに気付いて深く後悔してもどうにもならない。
 みかんだニャン。大象伝には「天(乾)の下に風(巽)が吹き」とある。天が日本を指し、風が日本保守党を指すならば、日本保守党が日本の政治に何らかの影響を及ぼすことは間違いないニャン。また、高島嘉右衛門の占断には「ある組織や社会の中に佞人がスッと入り込む」とある。もし日本保守党の中に佞人が紛れ込んでいたならば、日本の政治に善からぬ影響を及ぼしかねないニャン。
 わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
※第四段階の「小さな物語」九二の君子と争えば禍(わざわい)を被(こうむ)る
○九四。包(つと)に魚(うお)无(な)し。起(た)てば凶。
 大臣(側近)の貴方は本来悪しき小人初六の上司だが、姤は出逢うこと(と、出逢うことによる悪しき影響を排除すること)を重要視しているので、初六のすぐ近くにいる九二の君子がすでに初六を封じ込めて(悪しき影響を排除)しまった。それゆえ、貴方の苞(つと)には魚(正応初六)はいない。九二の君子が初六の悪影響が他の君子(陽爻)に及ばないように封じ込めた(悪しき影響を排除した)からである。もし貴方が真意を推(お)し量(はか)れずに、九二の君子と争えば禍(わざわい)を被(こうむ)ることになる。
☆人情を大切にしなければ事をし損ずる時である。阿(おもね)り諂(へつら)う佞(ねい)人(じん)を近付け、その言葉を取り入れてはならない。自分が愛する人を他人に奪われる時である。
 爻辞には「九二の君子と争えば禍(わざわい)を被(こうむ)る」とある。九二の君子が参政党だとすれば、日本保守党と参政党の関係は険悪になりかねない。高島嘉右衛門の占断には「人情を大切にしなければ事をし損ずる」とあるから、日本保守党の議員と参政党の議員が感情面でぶつかりギスギスすることがあるかもしれない。

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