・七月二十日 日曜日 二十三.山地剝☶☷初六
三時に起床。いよいよ今日は参議院選挙投票日である。マロンちゃんとみかんちゃんとご主人さまのわたしが「参議院選挙の行方と政局」を占筮する。マロンちゃんが卦辞・彖辞の解釈、みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断の解釈、わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断の解釈を担当する。
本日は「参議院選挙全体の結果」を占筮したところ山地剝☶☷初六が出た。
ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。
マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。
○剝(はく)は往(ゆ)く攸(ところ)有るに利(よろ)しからず。
剝は陰気が増長して盛んになり陽気を押し出す(一陽五陰の)時。下から漸次に長じてきた陰氣が浸食する力に山が剝ぎ落とされて平地になる(下流階級と中流階級、上流階級の一部が腐敗・堕落してしまう)ように、君子(陽爻)が小人(陰爻)に(一陽五陰にまで)追い詰められてしまった。人事に当て嵌めた場合、このような陰陽消長の流れの中で、君子(一部の上流階級の人・一部の人格者・神仏に仕える一部の人)は積極的に行動してはならない(行動すればあっという間に追い詰められてしまう)。陰氣が浸食する時勢に順い止(とど)まって、様子を窺(うかが)うべきである。
マロンだニャン。山地剝は剝ぎ落とされる時。いよいよ自公政権の終焉の始まりだニャン。卦辞・彖辞に「下から漸次に長じてきた陰氣が浸食する力に山が剝ぎ落とされて平地になる」とあるが、「下から漸次に長じてきた陰氣が浸食する力」とは三十年間経済成長しない悪政に苦しめられ鬱積していた国民が自公政権を拒絶する力だニャン。「山が剝ぎ落とされて平地になる」とは今回の選挙で自公が大幅に議席を減らし、政権維持が難しくなることを示しているニャン。
みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
○象に曰く、山(やま)地に附(つ)くは剝なり。上以て下を厚くし宅(たく)を安(やす)んず。
高く聳(そび)え立つ山が剝(はく)落(らく)して大地にへばりついている。この形を隆盛と衰退、充実と空虚の循環だと心得て、上流階級の一部の・一部の人格者・神仏に仕える一部の人は質素倹約に努め、小人(凡庸な人々)たる下(しも)々(じも)には厚く施(ほどこ)して、君子の地位を安定させる。
☆何かを削り取られる時。何かが尽きる時。何事も零(れい)落(らく)する(落ちぶれる)時。小人や女性に気を付けて身の安全を図り、時が一変するするのを待つべきである。
みかんだニャン。大象伝には「高く聳(そび)え立つ山が剝(はく)落(らく)して大地にへばりついている」とある。「高く聳(そび)え立つ山」とは長年日本の政治を牛耳ってきた自公政権のことだニャン。すなわち、自公政権がいよいよ終焉することを示しているニャン。また、高島嘉右衛門の占断には「何かを削り取られる時。何かが尽きる時。何事も零(れい)落(らく)する(落ちぶれる)時」とあるから、自公政権が終焉することは間違いないニャン。
わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。
※第一段階の「小さな物語」漸(ぜん)次(じ)に正しい道を蔑(ないがし)ろにする
○初六。牀(しよう)を剝(はく)するに足を以(もつ)てす。貞を蔑(ほろ)ぼす。凶。
貴方は小人が君子を剝落する時の最下(上爻は人の骨、五爻は人の肉、四爻は人の皮膚、三爻は人を載せている寝台、二爻は寝台の脚の上、初爻は寝台の脚の下)に居て、組織の脚(きやつ)下(か)(寝台の脚の下、組織の最下)に潜(もぐ)り込み、密(ひそ)かに奸(かん)策(さく)(坤為地の初爻「霜を踏みて堅氷至る」の霜を仕掛ける)を謀(はか)る。漸(ぜん)次(じ)に正しい道を蔑(ないがし)ろにして(小悪=霜に馴致して)、終(つい)には崩壊(堅氷)に至る。
☆いよいよ小人の勢いが漸次に増大する時が来た。早く予防しなければならない。常識に固執して対策を講じなければ凶運となる。
爻辞に「漸(ぜん)次(じ)に正しい道を蔑(ないがし)ろにして(小悪=霜に馴致して)、終(つい)には崩壊(堅氷)に至る」とある。「漸(ぜん)次(じ)に正しい道を蔑(ないがし)ろに」した自公政権が「終(つい)には崩壊(堅氷)に至る」のである。高島嘉右衛門の占断には「いよいよ小人の勢いが漸次に増大する時が来た」とある。「小人」とは自公政権の悪政によって貧困に喘ぐ国民だ。すなわち、三十年に渡る自公政権の悪政により蓄積してきた国民の怒りが今回の選挙で爆発して、日本の政治が抜本的に変わる時が到来したのである。