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ネコちゃん占い師の占筮日記106

・四月十六日水曜日 六十二.山小過☳☶上六
 四時に起床。昨日はネコちゃん占い師の占筮に順って、「調子に乗りかねない夜の勉強会は謙虚で控えめな態度で臨」んだので、大変充実した勉強会になった。さて今日もわが家の猫ちゃん占い師マロンちゃんが卦を担当し、みかんちゃんが爻を担当してご主人さま(わたし)の運勢を占筮したところ雷山小過☳☶上六が出た。
 猫ちゃん占い師はご主人さま(わたし)の一日を次のように占断した。
 マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように占断した。
○小(しよう)過(か)は亨る。貞しきに利し。小事に可なり。大事に可ならず。飛(ひ)鳥(ちよう)、之が音(ね)を遺(のこ)す。上(のぼ)るに宜しからず、下るに宜し。大吉。
 小(しよう)過(か)は小(陰)が少し過ぎる(小さいものが過ぎる、小さいことが過ぎる、少しく過ぎる、以上「公田連太郎述 易経講話四」)ことが妥当である場合には、物事がうまく進んで行く時である。
 小(陰)が少し過ぎることは、本来善いことではないので、自らの過ぎたる所を知って程よい所に戻り、正しい道(道德)を固く守ることが求められる。小過の時は、小(陰)が小さく行き過ぎることなら許されることがあるが大きく行き過ぎることは許されない。また、小さな事なら成し遂げられるが、大きな事は成し遂げられない。小過は飛ぶ鳥の形(真ん中の陽爻が身体、上下の陰爻が翼)である。鳴き声が耳に残る所までは行ってもよいが、鳴き声が聞こえなくなる所まで行き過ぎてはならない。どこまでも高く飛翔しようなどと図に乗ってはいけない。ほどほどの所で下に降りてくることが肝要である。上を目指して傲(ごう)岸(がん)不(ふ)遜(そん)になってはならない。下に謙って、謙遜謙譲して控え目にすべきである。以上のようであれば、大きな幸運を招き寄せる。
 マロンだニャン。
 今日のご主人さまの予定は朝の甲府駅前辻立ちと夕方の山梨文化学園易経講座だニャン。小過は「下に謙って、謙遜謙譲して控え目にすべき」時なので、昨日と同じく今日も一日何事も「謙遜謙譲して控え目にすべき」だニャン。
 みかんちゃんが爻辞を解釈して次のように占断した。
○上六。遇(あ)はず、之(これ)を過ぐ。飛(ひ)鳥(ちよう)、之に離(かか)る。凶。是(これ)を災(さい)眚(せい)と謂(い)ふ。
 貴方は陰が過ぎる小過の時に傲岸不遜で驕(おご)り高ぶり、部下の九三に一度も遇おうとせず、通り過ぎて卦の極点(一番上)にまで上り詰めた。鳥が高く飛び過ぎて、安住の地から離れてしまったのである。「上るに宜しからず、下るに宜し(卦辞・彖辞)」時に、高く飛び過ぎてしまったのだから、何をやっても失敗する。「自ら招いた天災と自ら起こした人災」である。
 みかんだニャン。
 爻辞には「部下の九三に一度も遇おうとせず、通り過ぎて卦の極点(一番上)にまで上り詰めた」とあるが、部下の九三とは誰を指すのかニャン。仮に奥方さまだとすると、この態度は実に不味いので、謙遜謙譲して控え目に徹すべきだニャン。

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