・一月十一日土曜日 四十九.澤火革☱☲初九
三時に起床。わが家の猫ちゃん占い師マロンちゃんが卦を担当し、みかんちゃんが爻を担当してご主人さま(わたし)の運勢を占筮したところ澤火革☱☲初九が出た。猫ちゃん占い師はご主人さまの一日を次のように占断した。
マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈すると次のようになった。
○革は己(つちのと)の日乃(すなわ)ち孚(まこと)あり。元(おおい)に亨(とお)る、貞(ただ)しきに利(よろ)し。悔(くい)亡(ほろ)ぶ。
革は己(つちのと)の日。己(つちのと)は十(じつ)干(かん)(甲(こう)乙(おつ)丙(へい)丁(てい)戊(ぼ)己(き)庚(こう)辛(しん)壬(じん)癸(き))の六番目、組織や社会の発展段階の半ばを過ぎている。すなわち、組織や社会を変革する時に近付いている。組織や社会が崩壊に向かう幾(兆し)が至れば、大きな変革を為し遂げる時が到来したのである。変革の必要性は、組織や社会を運営している今の体制が綻(ほころ)び、今の体制が組織や社会を動かしていることの弊害が目につくようにならないと認識されない。
適切な時期に変革を断行するから民衆(組織や社会の構成員)に支持される。民衆に支持されるから大きな変革を為し遂げられる。正しい(適切な時期に変革を断行する)道を固く守れば、平常時なら後悔することも、変革時なら許される。
ご主人さまは昨日火天大有☲☰上九と大盛運だったのに一寸したトラブルが発生した。なんとか解決したものの、ご主人さまにも原因がなかったとは言えないのでご主人さまは反省しているニャン。今日は澤火革だから「大きな変革を為し遂げる日」となるニャン。一体どんな変革が必要なのか?答えはご主人さまが知っているはずだニャン。
みかんちゃんが爻辞を解釈すると次のようになった。
○初九。鞏(かた)むるに黄(こう)牛(ぎゆう)の革(かわ)を用(もち)ふ。
貴方は剛健で変革を為し遂げる実力はあるが、今は卑(ひ)賤(せん)(最下の位)で、まだ時期も早く、引き上げてくれる上司がいない。今、動けば危険である。今は、柔順な六二(黄牛)に順って、革(かわ)のように固く自分を戒めるべきである。軽挙妄動してはならない。
(公田連太郎述「易経講座四」によると、この爻は、殷王朝の三分の二の領地を有していた周の文王が、暗君である殷(いん)の紂(ちゆう)王(おう)に柔順に仕えていた頃に例えられると云う。)
ご主人さまにとって六二とは易経の教えだニャン。易経をさらにしっかりと学んで革のように固く自分のことを戒める一日となりそうだニャン。