・一月九日木曜日 四十一.山澤損☶☱九二
三時半に起床。わが家の猫ちゃん占い師マロンちゃんが卦を担当し、みかんちゃんが爻を担当してご主人さま(わたし)の運勢を占筮したところ山澤損☶☱が九二が出た。猫ちゃん占い師はご主人さまの一日を次のように占断した。
マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈すると次のようになった。
○損(そん)は孚(まこと)有り。元(げん)吉(きつ)。咎(とが)无(な)し。貞(てい)にす可(べ)し。往(ゆ)く攸(ところ)有るに利(よろ)し。曷(なに)をか之(これ)用(もち)ひん。二(に)簋(き)、用(もつ)て亨(とお)す可(べ)し。
損は下(内)を減らして上(外)を増やす(会社が従業員に支給する賞与を減らしたり、政府が国民から徴収する税金を上げる)時。上(外・会社や政府)に真心があれば大いに宜しきを得て、幸運を招き寄せる。人から咎められることもない。
正しい道(道德)を固く守れば大きな事を進めてもよい。ところで、下(内)を減らして上(外)を増やす損の時に神仏をお祀りするのは、どのようにしたらよいのだろうか。
下(内)を減らして上(外)を増やす損の時にはいつもよりもお供え物は質素にして真心を大切にして神仏をお祀りすることが望ましい。貴方に真心があれば、神様仏様はその真心を快く受け入れてくださる。
マロンだニャン。ご主人さまは今日の昼間、お世話になっている方の御尊父の葬儀に参列するニャン。それ以外は事務所で執筆作業や事務作業をする予定だニャン。
「損は下(内)を減らして上(外)を増やす時」なので、何か損することがあっても、損して得取る時だと思って泰然と構えているのがよいのだニャン。
みかんちゃんが爻辞を解釈すると次のようになった。
○九二。貞(てい)に利(よろ)し。征(ゆ)くは凶。損せずして之(これ)を益す。
剛健で時に適合する能力を具えている貴方は柔順で時に適合する能力を具えている六五と信頼し合っており共に過不足の偏りはないので、損益すること不要である。
損益することなく、正しい道(道德)を固く守れば幸運を招き寄せる。己を減らして六五を増やせば、過不足が生じてバランスが崩れる。自ら減らすことなく上を増やす。
みかんだニャン。「征(ゆ)くは凶」とは、自分が損して六五を益してはならないということだニャン。ご主人さまにとって六五とは奥さまか大奥さま(お母さま)のことだニャン。
つまり、今日のご主人さまは奥さまや大奥さまと持ちつ持たれつの関係にあるということだニャン。淡々と一日を過ごしなさいと易の神さまはおっしゃっているニャン。