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ネコちゃん占い師の占筮日記08

・一月八日水曜日 三十.離為火☲☲六五
 三時半に起床。わが家の猫ちゃん占い師マロンちゃんが卦を担当し、みかんちゃんが爻を担当してご主人さま(わたし)の運勢を占筮したところ離為火☲☲六五が出た。猫ちゃん占い師はご主人さまの一日を次のように占断した。
 マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈すると次のようになった。
○離は貞(ただ)しきに利し。亨(とお)る。牝(ひん)牛(ぎゆう)を畜(たくわ)えば吉。
 離は天地人の道の正しきに麗(つ)きて(人間社会に当て嵌めれば大人・君子は要職に就くべきだが小人は要職に就くべきではない)明智・明德を用いて世を治める時である。
 常に堅固に正しき道に麗(つ)きて明智・明德を用いるが宜しい。そうであれば、何事もすらっと通る。柔順な牝(め)牛(うし)を養い育てるように、柔順に正しき天地人の道に麗(つ)き(大人・君子が要職に就い)て明智・明德で世を治めれば、幸運を招き寄せる。
 マロンだニャン。ご主人さまの今日の予定は参政党を一人でも多くの人に認知してもらうための甲府駅北口階段下の辻立ちと十年以上講座を受け持っている山梨文化学園の易経講座だニャン。「離は貞(ただ)しきに利し。亨(とお)る」とあるので、今日一日道徳の道に順うことが何よりも大事だニャン。また、「牝(ひん)牛(ぎゆう)を畜(たくわ)えば吉」ともあるので、柔順な牝(め)牛(うし)を養い育てるように、己の明徳を磨くことが求められているニャン。
 みかんちゃんが爻辞を解釈すると次のようになった。
○六五。涕(なみだ)を出すこと沱(た)若(じやく)たり。戚(うれ)へて嗟(さ)若(じやく)たり。吉(きつ)。
 貴方は柔順にして明智・明德・文明と中庸の德を具えたトップ(先代の後継者)だが、烈火のように天下国家を攪(かく)乱(らん)する側近九四の大臣(或いは先代の後継者の位にありながら猪突猛進して世間から見放されていた側近時代の自分自身への嫌悪心)に妨害されて、涙を流すような心労が絶えない。憂え悲しみ嘆かずにはいられない。
 けれども、柔中の仁德で時勢を見極め、戒(いまし)め慎(つつし)み、騒いだり腹を立てることなく、艱難辛苦を克服すべく努力する。
 やがて、艱難辛苦を乗り越える頃になると、二陽の勢いは徐々に衰えていき、国家(社会や組織)は安(あん)寧(ねい)に向かっていく。
 みかんだニャン。「涕(なみだ)を出すこと沱(た)若(じやく)たり」とあるから、ご主人さまは今日涙を流すほどの悲しい思いを味わうかもしれないニャン。また、「戚(うれ)へて嗟(さ)若(じやく)たり。吉(きつ)」とあるから、論語に登場する顔回のように「労して伐(ほこ)らず(苦労して誰にも感謝されなかったとしても、決して八つ当たりするようなことはない)」という言葉に見習うべきだニャン。

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