・八月十九日月曜日
四時半過ぎに起床。今日も寝坊だ。いかん、いかん。早速YouTubeに易経の動画をFacebookに昨日の日記をアップして、今日一日の運勢を占筮したところ艮為山☶☶四爻が出た。
卦辞・彖辞を解釈すると次のようになる。
○其背に艮まり、其身を獲ず。其庭に行き、其人を見ず。咎无し。
▼艮(易経)の道は、止まって動かない(永遠である)。それは、般若心経の「照見五蘊皆空」の境地である。「照見五蘊皆空」とは、「五蘊(色受想行識)皆空」と「照見」する境地に至ることである。また、「色受想行識は皆空」ゆえ「眼耳鼻舌身意は無」である。すなわち、あらゆる現象は究極的には空(太極から陰陽結合しない段階)だから、「眼耳鼻舌」などの感覚器官は何も感じない(感じても心動かさない)のである。艮の卦德は「止まる」ことである。艮為山の時は、「眼耳鼻舌」という感覚器官のない背中に止まっているから、自我に囚われない。また自我に囚われないから、庭に行っても人を見ない。すなわち外界の如何なる刺激に対しても、煩悩妄想や欲望を抱かない。どのような境遇に置かれても動じることがない。艮為山の時は、あらゆる現象に惑わされない。このような境地に達すれば、咎という概念もなくなるのである。
爻辞を解釈すると次のようになる。
○六四。其身に艮まる。咎无し。
▼六四の大臣(側近=易経の先人)は柔順正位だが陰柔(静か)ゆえ力不足である。それゆえ、臣民をそれぞれの適所に止めることができず、力不足の己の身を止める(修める)ことで精一杯である。大臣(側近=易経の先人)としては褒められないが、止まるべき所に止まっている(在るべきところに在る)ので咎められない。
さて今日は終日「みんなの易経」を執筆した。夜は白倉塾(易経講座)二十時から二十二時まで。その後、遅い夕食を頂き就寝。