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八卦の研究 二十八

艮☶ 下卦が艮の六十四卦 爻の占断キーワード

初爻 吉運の占断はほとんどない
 ☷☶ ○謙(けん)謙(けん)す。君子用(もつ)て大(たい)川(せん)を渉(わた)る。吉。
 ☱☶ △其(そ)の拇(おやゆび)に咸(かん)ずとは、志外(そと)に在(あ)る也。
 ☰☶ △遯(のが)るるの尾(しりえ)なり。厲(あやう)し。
 ☵☶ △往(ゆ)けば蹇(なや)み、來(く)れば譽(ほまれ)あり。
 ☶☶ △其(その)趾(あし)に艮(とど)まる。尤(とが)无(な)し。永貞に利し。
 ☴☶ △小子は厲し。言有れども咎无し。
 ☲☶ ×旅にして瑣(さ)瑣(さ)たりとは、志(こころざし)窮(きわ)まるの災(わざわい)也。
 ☳☶ ×飛鳥、以て凶とは、如何(いかん)ともす可(べ)からざる也。

二爻 吉運の占断は少ない
 ☷☶ ○鳴(めい)謙(けん)す。貞(てい)にして吉(きつ)。
 ☱☶ △其(そ)の腓(こむら)に咸(かん)ず。凶。居(お)れば吉(きつ)。
 ☰☶ △執(と)るに黄(こう)牛(ぎゆう)の革を用(もち)うるは、志を固くする也(なり)。
 ☵☶ △王(おう)臣(しん)蹇(けん)蹇(けん)たるは、終(つい)に尤(とが)无(な)き也。
 ☶☶ △其(その)隨(ずい)を拯(すく)はず。其(その)心(こころ)、快(こころよ)からず。
 ☴☶ △飲食衎(かん)衎(かん)たりとは、素(そ)飽(ほう)せざる也。
 ☲☶ ○旅(りよ)にして次(やどり)に即く。其(その)資(し)を懐(いだ)く。童(どう)僕(ぼく)の貞(てい)を得(う)。
 ☳☶ △其君に及ばず、其の臣に遇ふ。咎无し。

三爻 凶運の占断が少なくない
 ☷☶ ○勞(ろう)謙(けん)す。君子終(おわり)有り。吉(きつ)。
 ☱☶ △其(そ)の股(もも)に咸ず。其(そ)の隨(したが)うを執(と)る。往(ゆ)けば吝(りん)。
 ☰☶ △疾(やまい)有り。厲(あやう)し。臣(しん)妾(しよう)を畜(やしな)えば吉(きつ)。
 ☵☶ △往(ゆ)けば蹇(なやみ)み、來(きた)れば反(かえ)る。
 ☶☶ △其限に艮まるとは、厲(あやう)くして心を薫(くん)する也。
 ☴☶ ×婦(つま)孕(はら)みて育(いく)せず。凶。寇(あだ)を禦(ふせ)ぐに利し。
 ☲☶ ×其(その)童(どう)僕(ぼく)の貞を喪(うしな)ふ。厲(あやう)し。
 ☳☶ ×從(したが)って或は之を戕(そこな)はば、凶(きよう)如何(いかん)せん也。

 下卦が艮の六十四卦に関する下卦艮の爻の占断の吉凶悔吝を集計すると、初爻は○が一(十二・五%)、△が五(六二・五%)、×が二(二五%)となる。二爻は○が二(二五%)、△が六(七五%)となる。三爻は○が一(十二・五%)、△が四(五〇%)、×が三(三七・五%)となる。

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