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八卦の研究 二十七

艮☶ 下卦が艮の六十四卦 卦の占断キーワード

十五.地山謙
初爻 ○謙(けん)謙(けん)す。君子用(もつ)て大(たい)川(せん)を渉(わた)る。吉。
二爻 ○鳴(めい)謙(けん)す。貞(てい)にして吉(きつ)。
三爻 ○勞(ろう)謙(けん)す。君子終(おわり)有り。吉(きつ)。

三一.澤山咸
初爻 △其(そ)の拇(おやゆび)に咸(かん)ずとは、志外(そと)に在(あ)る也。
二爻 △其(そ)の腓(こむら)に咸(かん)ず。凶。居(お)れば吉(きつ)。
三爻 △其(そ)の股(もも)に咸ず。其(そ)の隨(したが)うを執(と)る。往(ゆ)けば吝(りん)。

三三.天山遯
初爻 △遯(のが)るるの尾(しりえ)なり。厲(あやう)し。
二爻 △執(と)るに黄(こう)牛(ぎゆう)の革を用(もち)うるは、志を固くする也(なり)。
三爻 △疾(やまい)有り。厲(あやう)し。臣(しん)妾(しよう)を畜(やしな)えば吉(きつ)。

三九.水山蹇
初爻 △往(ゆ)けば蹇(なや)み、來(く)れば譽(ほまれ)あり。
二爻 △王(おう)臣(しん)蹇(けん)蹇(けん)たるは、終(つい)に尤(とが)无(な)き也。
三爻 △往(ゆ)けば蹇(なやみ)み、來(きた)れば反(かえ)る。

五二.艮為山
初爻 △其(その)趾(あし)に艮(とど)まる。尤(とが)无(な)し。永貞に利し。
二爻 △其(その)隨(ずい)を拯(すく)はず。其(その)心(こころ)、快(こころよ)からず。
三爻 △其限に艮まるとは、厲(あやう)くして心を薫(くん)する也。

五三.風山漸
初爻 △小子は厲し。言有れども咎无し。
二爻 △飲食衎(かん)衎(かん)たりとは、素(そ)飽(ほう)せざる也。
三爻 ×婦(つま)孕(はら)みて育(いく)せず。凶。寇(あだ)を禦(ふせ)ぐに利し。

五六.火山旅
初爻 ×旅にして瑣(さ)瑣(さ)たりとは、志(こころざし)窮(きわ)まるの災(わざわい)也。
二爻 ○旅(りよ)にして次(やどり)に即く。其(その)資(し)を懐(いだ)く。童(どう)僕(ぼく)の貞(てい)を得(う)。
三爻 ×其(その)童(どう)僕(ぼく)の貞を喪(うしな)ふ。厲(あやう)し。

六二.雷山小過
初爻 ×飛鳥、以て凶とは、如何(いかん)ともす可(べ)からざる也。
二爻 △其君に及ばず、其の臣に遇ふ。咎无し。
三爻 ×從(したが)って或は之を戕(そこな)はば、凶(きよう)如何(いかん)せん也。

 下卦が艮の六十四卦に関する下卦艮の占断の吉凶悔吝を分析すると、次のようになる。
 地山謙の下卦艮○○○、澤山咸の下卦艮△△△、天山遯の下卦艮△△△、水山蹇の下卦艮△△△、艮為山の下卦艮△△△、風山漸の下卦艮△△×、火山旅の下卦艮×○×、雷山小過の下卦艮×△×となる。
 ○△×を集計すると、○が四(十六・六%)、△が十五(六二・五%)、×が五(二十・八%)となる。

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