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八卦の研究 二十六

艮☶ 上卦が艮の六十四卦 爻の占断キーワード

四爻 吉運の占断はほとんどない
 ☶☵ △蒙に困(くる)しむ。吝(りん)なり。
 ☶☴ △父の蠱(こ)に裕(ゆるや)かなり。往(ゆ)きて咎(とが)を見る。
 ☶☲ △寇(あだ)するに匪(あら)ず婚(こん)媾(こう)するなりとは、終(つい)に尤(とが)无(な)き也(なり)。
 ☶☷ ×牀(しよう)を剝(はく)するに膚(はだえ)を以(もつ)てす。凶。
 ☶☰ ○童(どう)牛(ぎゆう)の牿(こく)なり。元(げん)吉(きつ)。
 ☶☳ △顚(さかしま)に頤(やしな)わる。吉。虎(こ)視(し)眈(たん)眈(たん)。其(そ)の欲(よく)逐(ちく)逐(ちく)。咎(とが)无(な)し。
 ☶☱ △遄(すみや)かならしむれば喜び有り。咎无し。
 ☶☶ △其(その)身(み)に艮(とど)まる。咎无し。

五爻 全て吉運の占断
 ☶☵ ○童(どう)蒙(もう)、吉(きつ)なり。
 ☶☴ ○父の蠱(こ)に幹(かん)たり。用(もつ)て譽(ほまれ)あり。
 ☶☲ ○吝(りん)なれども終(つい)に吉(きつ)。
 ☶☷ ○宮(きゆう)人(じん)を以て寵(ちよう)せらる。利しからざる无(な)し。
 ☶☰ ○豶(ふん)豕(し)の牙(が)なり。吉(きつ)。
 ☶☳ ○貞(てい)に居(お)れば吉。大川を渉る可からず。
 ☶☱ ○損せずして之(これ)を益す。咎无し。貞(てい)にして吉。
 ☶☶ ○其(その)輔(ほ)に艮(とど)まる。言(げん)序(じよ)有り。悔亡ぶ。

上爻 吉運の占断が半分
 ☶☵ △用て寇を禦ぐに利しとは、上下順なれば也。
 ☶☴ △王(おう)侯(こう)に事(つか)えず、志(こころざし)則(のつと)る可(べ)き也。
 ☶☲ △白く賁(かざ)る、咎(とが)无(な)しとは、上(うえ)、志を得る也。
 ☶☷ ×君子は輿(くるま)を得、小人は廬(ろ)を剝(はく)す。
 ☶☰ ◎天の衢(ちまた)を何(にな)う。亨(とお)る。
 ☶☳ ○厲うけれども吉とは、大いに慶び有る也。
 ☶☱ ○損せずして之(これ)を益す。咎无し。貞(てい)にして吉。
 ☶☶ ○艮(とど)まるに敦(あつ)し。吉。

 上卦が艮の六十四卦に関する上卦艮の爻の占断の吉凶悔吝を集計すると、四爻は○と×が各一(各十二・五%)、△が六(七五%)となる。五爻は○が八(百%)となる。上爻は◎と×が各一(各十二・五%)、○と△が各三(各三七・五%)、◎と○の吉運の割合は五〇%となる。

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