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八卦の研究 十一

離☲ 下卦が離の六十四卦 卦の占断キーワード

十三.天火同人
 初爻 △人に同じくするに門に于(おい)てす。咎(とが)无(な)し。
 二爻 △人に同じくするに宗(そう)に于(おい)てすとは、吝(りん)道(どう)也(なり)。
 三爻 ×其(そ)の高(こう)陵(りよう)に升(のぼ)る。三歳まで興(おこ)らず。

二二.山火賁
 初爻 ○其(そ)の趾(あし)を賁(かざ)る。車を舍(す)てて徒(と)す。
 二爻 △其(そ)の須(あごひげ)を賁(かざ)るとは、上と與(とも)に興(おこ)る也。
 三爻 ○賁(ひ)如(じよ)たり濡(じゆ)如(じよ)たり。永(えい)貞(てい)にして吉(きつ)。

三十.離為火
 初爻 △履(ふ)むこと錯(さく)然(ぜん)たり。之(これ)を敬(けい)すれば咎(とが)无(な)し。
 二爻 ○黄(こう)離(り)元(げん)吉(きつ)とは、中(ちゆう)道(どう)を得(う)れば也(なり)。
 三爻 ×缶(ほとぎ)を鼓(こ)して歌わざれば、則(すなわ)ち大(だい)耋(てつ)を之(こ)れ嗟(なげ)く。凶。

三六.地火明夷
 初爻 △于(ゆ)き行(ゆ)きて三日食わず。往(ゆ)く攸(ところ)有り。主人言有り。
 二爻 △六二の吉は、順にして以(もつ)て則(のり)あれば也(なり)。
 三爻 △其(そ)の大(たい)首(しゆ)を得(う)。疾(はや)くす可(べ)からず。貞(てい)。

三七.風火家人
 初爻 △有(ゆう)家(か)を閑(ふせ)ぐ。悔(くい)亡(ほろ)ぶ。
 二爻 ○六二の吉は、順(じゆん)にして以(もつ)て巽(そん)なれば也(なり)。
 三爻 ○家(か)人(じん)嗃(かく)嗃(かく)たり。悔(くい)厲(あやう)けれども吉(きつ)。

四九.澤火革
 初爻 △鞏(かた)むるに黄(こう)牛(ぎゆう)の革(かわ)を用(もち)ふ。
 二爻 ○己(つちのと)の日乃(すなわ)ち之を革(あらた)む。征けば吉にして咎(とが)无し。
 三爻 ×征けば凶。貞しけれども厲(あやう)し。

五五.雷火豊
 初爻 △旬(ひと)しと雖(いえど)も咎无し、旬(ひと)しきを過(す)ぐれば災(わざわい)也(なり)。
 二爻 ○往きて疑(ぎ)疾(しつ)を得(う)。孚(まこと)有り發(はつ)若(じやく)すれば、吉。
 三爻 ×日(ひ)の中(ちゆう)するに沬(ばい)を見る。其(その)右(う)肱(こう)を折(お)る。咎(とが)无(な)し。

六三.水火既済
 初爻 △其(その)輪(わ)を曳(ひ)く。其(その)尾(お)を濡らす。咎无し。
 二爻 △婦(ふ)、其(その)茀(ふつ)を喪ふ。逐(お)ふ勿(なか)れ。七(なの)日(か)にして得(う)。
 三爻 △三年にして之(これ)に克(か)つ。小(しよう)人(じん)は用(もち)ふる勿(なか)れ。

 下卦が離の六十四卦に関する下卦離の占断の吉凶悔吝を分析すると、次のようになる。
 天火同人の下卦離△△×、山火賁の下卦離○△○、離為火の下卦離△○×、地火明夷の下卦離△△△、風火家人の下卦離△○○、澤火革の下卦離△○×、雷火豊の下卦離△○×、水火既済の下卦離△△△となる。
 ○△×を集計すると、○が七(二九・一%)、△が十三(五四・一%)、×が四(十六・六%)となる。

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