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八卦の研究 五

兌☱の占断

兌☰ 上卦が兌の六十四卦 卦の占断キーワード

十七.澤雷随
△四爻 貞なるも凶。明らかなれば何の咎あらん。
◎五爻 嘉(か)に孚(まこと)あり。吉。位(くらい)正(せい)中(ちゆう)なれば也(なり)。
○上爻 王(おう)用(もつ)て西(せい)山(ざん)に亨(きよう)す。上(かみ)にして窮(きわ)まる也(なり)。

二八.澤風大過
○四爻 吉(きつ)。它(た)有れば吝(りん)。下(した)に橈(たわ)まざる也。
△五爻 咎(とが)も无(な)く譽(ほまれ)も无(な)し。
△上爻 頂(いただき)を滅(めつ)す。凶。咎(とが)无(な)し。咎(とが)む可(べ)からざる也(なり)。

三一.澤山咸
△四爻 貞吉にして悔(くい)亡(ほろ)ぶ。未(いま)だ咸の害あらざる也。
△五爻 悔(くい)无(な)し。志(こころざし)末(すえ)なる也(なり)。
△上爻 輔(ほ)頬(きよう)舌(ぜつ)に咸ず、口(こう)説(ぜつ)を滕(あ)ぐる也。

四三.澤天夬
△四爻 羊を牽(ひ)けば悔(くい)亡ぶ。言(げん)を聞きて信ぜず。
△五爻 中行にして咎无し。中未(いま)だ光(おおい)ならざる也。
×上爻 終(つい)に凶有り。終(つい)に長かる可(べ)からざる也(なり)。

四五.澤地萃
○四爻 大(だい)吉(きつ)にして咎无し。位(くらい)、當(あた)らざる也(なり)。
○五爻 咎无し。元永貞、悔(くい)亡ぶ。志未(いま)だ光(おおい)ならざる也(なり)。
△上爻 咎无し。未(いま)だ上(うえ)に安んぜざる也。

四七.澤水困
△四爻 吝(りん)。終(おわり)有り。
○五爻 説(よろこび)有り。中直なる也。祭(さい)祀(し)するに利(よろ)し。福(さいわい)を受くる也。
△上爻 悔ゆる有りて往けば吉。

四九.澤火革
○四爻 孚(まこと)有り。命(めい)を改めて吉(きつ)。志を信ずる也。
◎五爻 占はずして孚(まこと)有り。其(その)文(ぶん)炳(へい)たる也。
○上爻 征けば凶。貞に居れば吉。順にして以て君に從ふ也。

五八.兌為澤
○四爻 疾(やまい)を介(へだ)つれば喜(よろこび)有り。喜びは、慶(よろこび)有る也。
○五爻 孚(まこと)あり。厲(あやう)き有り。位正しく當(あた)れば也。
○上爻 引きて兌(よろこ)ぶ。未(いま)だ光(おおい)ならざる也。

 上卦が兌の六十四卦に関する上卦兌の占断の吉凶悔吝を分析すると、次のようになる。
 澤雷随の上卦兌△◎○、澤風大過の上卦兌○△△、澤山咸の上卦兌△△△、澤天夬の上卦兌△△×、澤地萃の上卦兌○○△、澤水困の上卦兌△○△、澤火革の上卦兌○◎○、兌為澤の上卦兌○○○となる。
 ◎○△×を集計すると、◎が二、○が十、△が十一、×が一となる。割合を計算すると◎が八・三%、○が四一・六%、△が四五・八%、×が四・一%となり、◎と○の吉運を合わせると五〇%となる。

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