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時の物語 周易六十四卦 校正 3

七.敵と戦う時

 次は「敵と戦う時」の物語である。どんな人間にも敵はいる。自分が敵と思ってなくても相手が自分を敵と見なしていることもある。また、人間が集まって組織を作れば、他の組織と対立して戦わなければならないことがある。組織は「身近な家族や友だちに始まって同好会、学校のクラス(学級)、親睦団体など各種団体、会社、地域、地方自治体、一番大きな組織は国家」である。これらの組織と組織が戦う「敵と戦う時」もある。
 あなたにも、あなたが属する組織にも「敵と戦った時」があったはずだ。これから「敵と戦う時」が来るかもしれない。いつも「敵と戦っている」組織もあるだろう。
 「敵と戦う時」の物語。主人公は「あなた(わたし)」である。

 主人公は「四.リーダーの資質を学ぶ時」と「五.ゆったり待てば結果が出る時」に登場した菓子製造卸販売業(以後当社と表現する)に勤める営業部の商品開発係長である。
 以後、この商品開発係長の立場に立って「わたし」と表現する。

 「魔のシュークリーム」で有名になった当社に強敵が現れた。「魔のシュークリーム」の「魔」の字を使った洋菓子を次から次に販売して人気を集めている洋菓子製造卸販売業で、企業名も「魔の洋菓子」と「魔」を使っている。当社は「魔の洋菓子」を全く意識していないし、敵とも思っていないが、「魔の洋菓子」が「魔」の字を用いた商品を沢山展開しているため、世間は当社と「魔の洋菓子」はライバル企業だと勝手に思っている。当社のお客様も当社は「魔」のシリーズをもう出さないのかと思っている節がある。「魔の洋菓子」が展開している「魔」のシリーズは、「魔のイチゴショート」「魔のチーズケーキ」「魔のモンブラン」「魔のバームクーヘン」「魔のプリン」である。さすがに当社のオリジナル商品「魔のシュークリーム」は販売していないが、「魔の」というネーミングが重なるため、世間には当社と「魔の洋菓子」が「魔の」洋菓子でしのぎを削っているように思われている。当社の社長は「魔の洋菓子」が展開する「魔の」商品の展開を静観していたが、ここまで「魔の洋菓子」が展開する「魔の」商品のラインナップが多くなると、何らかの対策を講じる必要があると考えるようになった。以下省略。

八.一つにまとまる時

 次は「一つにまとまる時」の物語である。人間が集まって組織を作れば、組織の中で戦う(内輪もめする)時もあれば他の組織と戦う時もある。組織内外で戦いに明け暮れれば、誰もが疲労困憊して一つにまとまりたくなる。それが「一つにまとまる時」である。
 「あなた(わたし)」が属している(小は家庭から大は国家までの)組織にも「一つにまとまる時」があったはずだ。これから「一つにまとまる時」が来るかもしれない。いつも「一つにまとまっている」組織もあるだろう。

 「一つにまとまる時」の物語。主人公は「五.ゆったり待てば結果が出る時」で急逝した先代から菓子製造卸販売業を引き継ぎ、「魔のシュークリーム」を企画販売して企業価値を高めた社長である。以後、この社長を「わたし」と表現して話を進めていく。

 「魔のシュークリーム」を販売してからあっという間に十年が経過した。わたしは営業部に勤務していた十歳年下の従業員と結婚して二人の子供の父親となった。わたしも妻も仕事が忙しいので子供のことを考えて妻の両親と同居することにした。妻は子供が産まれてしばらく仕事を離れて育児に専念していたが、上の子が七歳、下の子が五歳になった昨年から、子供の世話は両親に任せて営業課長として仕事に復帰している。
 当社の「魔のシュークリーム」をライバル視して、次から次へと「魔の商品シリーズ」を開発した「魔の洋菓子」に対抗すべく「魔のいちご大福」を開発した営業部の商品開発係長は現在、営業部長に昇進して営業課長の妻の上司として営業部を統括している。社長業が板に付いてきたわたしは、裸の王様にならないように、取引先銀行の元頭取を相談役に迎え経営判断が難しい案件や企業風土の構築などについて相談している。相談役は仕事ができる営業部長を大変高く評価しており、営業部長は仕事やプライベートで何か悩みがあると相談役からアドバイスを受けているようだ。以下省略。

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